ドイツ最大のサッカー専門誌 - kicker日本語版

2015年08月30日

ハイデル賞賛「武藤は医師に運ばれるまで走る」

Bundesliga
1. Bundesliga
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

マインツ|2度目のホーム戦、そして先発となったハノーファー戦では、武藤嘉紀はブンデス初得点のみならず更に2得点目、初のドッペルパックを達成した。



武藤は非常に丁寧な人物であり、それはファンにとって喜ばしいことだ。

ただ試合後に多くのインタビューをこなした武藤は、20時45分発のフライトまであまり時間がなかったのだが、コファス・アレナの駐車場では奇妙な光景が見受けられている。

武藤は急いでいるというジェスチャーを見せながらも、サインを求めるファンたちに対して、その都度ユニフォームやポスター、チケットへのサイン、また写真撮影にも応じていたのだ。

その後、苛立ちの表情を浮かべていた運転手が待つ車に乗り込むと、武藤は酒井宏樹と共にフランクフルト空港へと向かった。
しかしそもそも、武藤が車椅子なしで動けただけでも奇跡だといえるだろう。

それほどまでに武藤は、精力的なプレーで酒井らハノーファーを苦しめてみせた。

そしてその気持ちの入ったプレーはかつて、「岡崎慎司」というラベルがついていたものだ。武藤はディフェンス面でのプレーのみならず、オフェンス面では2得点をマーク。

マネージャーのハイデル氏は「彼は医師に担がれるまで走り続ける選手だ」と賛辞を贈った。「これこそまさに、我々が求めていたことだったんだよ」

武藤に対してはチェルシーも獲得へと動いたが、まずはフィテッセにレンタルすることを予定し、最終的にはマインツ移籍を決断。しかし後悔はしていないだろう。

試合後にゴール裏のファンのところに招かれマインツの伝統的な合唱に参加。はじめは戸惑いを見せならがも加わった武藤は「何を歌っていたかは良くわからないんですけど、でもマインツの歌だったんでしょうね」と語った。

武藤のブンデス初得点に喜びをみせたマネージャーのハイデル氏。それでもマインツは、FWの補強へと動くかもしれない。

kickerの情報では数週間前、アシュトン・ヴィラのリボル・コザックの名前が浮上。獲得には至らなかったが、再び英紙ミラーが同選手に対するマインツからの関心を伝えた。

真偽は定かではない。ただ少なくとも、身長193cmを誇るチェコ人FWは、「スピードと俊敏性」を特長と語る武藤とは真逆のタイプだとはいえる。

そして武藤は、もしもこの日のようなパフォーマンスを見せるのであれば、さらに「テクニックと正確なシュート」も、自身の特長として加えることができるだろう。

ただし武藤は、丁寧で謙遜を見せる選手だ。
kicker誌
マインツ関連記事


  • ブンデスリーガ・各チーム情報