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2015年11月01日

武藤嘉紀と”スシ・ボンバー”

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マインツ|岡崎慎司?少なくとも土曜午後では、その名前を思い出すことはなかっただろう。武藤嘉紀。今夏加入の際にそこまで知られていなかった日本人FWだが、この日はプロとして初のハットトリックをブンデスの舞台でマークした。
Dreierpack für Mainz: Yoshinori Muto.
アウグスブルク戦でこの上ない出だしを見せていたマインツ。30分が経過するまでに、武藤の2得点により2−0とリード。しかしラスト10分前では2−3となり、多くの人たちは敗戦を覚悟していたはずだ。
だが武藤は違った。右から入ったセンタリングをPA左で受け取った日本代表は、2ステップからシュートを一閃。見事ゴールネットを揺らし、ロスタイムでの勝ち点確保に貢献している。
実はブンデス史上日本人選手として最も得点している岡崎慎司も、そしてドルトムントで活躍を続ける香川真司も、2得点はあってもブンデスでハットトリックをマークしたことはない。
ただし武藤のハットトリックが、日本人初のハットトリックというわけでもないのもまた事実なのだ。

Naohiro Takaharaスシ・ボンバーの愛称をもった高原直泰が2006/07シーズンにアーヘンvsフランクフルト戦でハットトリックを達成。しかしルーキーイヤーの武藤とは異なり、高原は既にブンデス5シーズン目を迎えての達成であった。
23歳の武藤にはハリルホジッチ日本代表監督のみならず、日本のメディアからも熱視線が注がれている。そして今夏までフランクフルトにてプレーし、現在はエクダルに所属する乾貴士は、自身のツイッターにて「ヨッチきたー」「ヨッチ2点目」「ヨッチ、ハット」と喜びを見せた。
新天地マインツで早く順応している武藤は、岡崎の穴埋めという困難なタスクを埋め、そして自身の印象も残す活躍を披露。開幕から11試合で6得点、3アシストを積み上げてきた同選手だが、しかし初のハットトリックも試合後には、日本人選手らしく貪欲さと失望感をにじませている。
「4点取れればよかったんですが。それなら勝ち点3を取れたでしょうから。もっと成長していきたいと思います」
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