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2016年02月26日

ドルトムント指揮官vs史上最年少指揮官

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今から8年前、アウグスブルクIIに所属する一人の若者が、膝の軟骨の損傷により20歳で現役生活にピリオドを打った。その選手の名はユリアン・ナーゲルスマン。


アウグスブルク南部に位置する、ランズベルク・アム・レフ生まれのユリアンは、2002年までFCアウグスブルクに所属した後、1860ミュンヘン(2002〜2007年)にて育成。そして2007年にアウグスブルクへと復帰を果たしたものの、結局これが現役生活最後のシーズンとなってしまった。


多くの選手たちがこれからプロの道へ巣立とうという、まさにその矢先の辛い決断・・・。「選手として全うできなかった契約が、まだ残されていてね」と振り返ったナーゲルスマンは、「だからそれを解消するのか、それとも別の役職で満たすのか、決める必要があったんだよ」と語った。


そんな189cmのDFが選んだ道は、それまで所属していたアウグスブルクIIでのスカウト職。そしてその時にアウグスブルクIIで監督を務めていた人物こそ、日曜日に対戦するボルシア・ドルトムント指揮官トーマス・トゥヘルなのである。


だが自分はトゥヘル監督の教え子というわけではない、そうナーゲルスマンは語る。「試合と相手を分析したんだ。ただそれは彼のためにすることはあっても、彼と一緒にすることはなかったね。」


むしろ現在アウグスブルクでマネージャーを務める、アレクサンダー・ローゼン氏の方が、それに該当すると言えるだろう。当時ユースセンター長を務めていたローゼン氏は、ナーゲルスマンのコーチとしての才能に気付き、後にU17/U19の監督へと任命する人物だ。


その一方で、選手時代のナーゲルスマンについて、トゥヘル監督は「彼は非常に知的好奇心の強い選手だった」と振り返った。


「リーダーシップに関する理解度、試合に対する感覚や戦術のためのフィーリングを持ち合わせていた。我々はそれに気づいていたんだよ」


そんなトゥヘル監督は、10月にホッフェンハイムにてマルクス・ギズドル監督が解任された際、就任したステフェンス氏ではなく、ナーゲルスマン氏が就任すると考えていたという。「彼の持つクオリティに、私は確信を覚えている」


そんな両者がこの週末、8万の観衆が見守るシグナル・イドゥナ・パークで激突する。


いかにしてナーゲルスマン監督が、相手チームを綿密に分析していくのか。それはトゥヘル監督も承知の上だ。


果たして勝機を見出すのはトゥヘル監督か、それともブンデス3試合目の若き指揮官か。


注目のキックオフは2月28日、日本時間25時30分からだ。

 


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