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2016年05月22日

バイエルンがドイツ杯制覇、PK戦でドルト下し2冠達成…香川は途中出場

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DFBポカール決勝が21日に行われ、バイエルンと日本代表MF香川真司の所属するドルトムントが対戦した。香川はベンチスタートとなった。


ブンデスリーガ史上初の4連覇を達成したバイエルンは、2シーズンぶりのカップ戦制覇を目指す。スタメンには、ポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキやドイツ代表FWトーマス・ミュラー、ブラジル代表MFドゥグラス・コスタらが前線に名を連ね、守備陣ではドイツ代表DFジェローム・ボアテングや元同DFフィリップ・ラームが起用された。


一方、3シーズン連続で決勝に臨むドルトムントはリーグ戦の雪辱を誓う。タイトル奪取を向けた大一番には、来シーズンからバイエルンへの移籍が決まっているドイツ代表DFマッツ・フンメルスをスタメンで起用。その他、同FWマルコ・ロイスやアルメニア代表MFヘンリク・ムヒタリアン、ガボン代表FWピエール・エメリク・オーバメヤンらが先発出場を果たした。ドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアンと韓国代表DFパク・チュホは負傷欠場となった。


試合開始から隙を見せない両チーム。シュートシーンが無いこう着状態が続く。


チャンスを作れない中21分、バイエルンがCKを獲得すると、D・コスタの蹴ったボールにミュラーが頭から飛び込んだ。しかしこのシュートは枠の左上へ外れる。


続く32分にはエリア付近でボールを持ったD・コスタが、中央へカットインし左足を振りぬくが、これはGKロマン・ビュルキが右手一本でセーブし、ゴールを割らせない。その後は両チームとも決定機を作れず、スコアレスでハーフタイムを迎える。


前半ほとんどチャンスを作れなかったドルトムントは50分、ゴール前でFKを獲得すると、ロイスのクロスボールからフンメルスがヘディングシュートを放った。しかしこれは枠をとらえることができない。


対するバイエルンは64分、ミュラーがディフェンスラインの裏へ抜け出す。そのままドリブル突破でエリア内に進入すると、DFに囲まれながらもボールをキープ。そこへ走りこんだレヴァンドフスキがボールを引き取りシュートを打つが、これは枠を外れる。


75分には左サイドを突破したフランク・リベリーがエリア内へ切り込み、そのまま右足でシュートを放つがGKビュルキがブロック。得点を許さない。


85分、ドルトムントがカウンターを仕掛ける。ハーフライン付近でボールを奪うと、右サイドを駆け上がったロイスへボールが渡る。そのまま中央へグラウンダーのクロスを上げると、走りこんだオーバメヤンがダイレクトシュートを放つが、ボールは枠外へ。結局、両チームともに得点を奪えず試合は延長戦に突入する。


延長前半でもゴールは生まれず、スコアレスのまま試合は延長後半へ。ドルトムントはここで香川を投入する。


113分、バイエルンはCKをつなぐと、最後はダヴィド・アラバが左足アウトサイドでミドルシュートを放つ。しかしGKビュルキが何とかブロックし、チームを救った。結局、120分を戦っても決着はつかず、試合はPK戦に突入した。


先攻のドルトムントは1人目の香川が成功。ど真ん中に決めた。一方のバイエルンもアルトゥーロ・ビダルが落ち着いて決める。ドルトムントは2人目のベンダーが失敗。マヌエル・ノイアーがセーブした。バイエルン2人目のレヴァンドフスキは成功。劣勢のドルトムントは、3人目のソクラティス・パパスタソプーロスが枠の左へ外した。しかしその直後、バイエルンの3人目ジョシュア・キミッヒのシュートをGKビュルキがストップする。4人目は両チームともに成功し、迎えた5人目。ドルトムントはロイスがきっちりとネットを揺らす。一方、決めれば勝利のバイエルンはキッカーのD・コスタが成功した。


この結果、バイエルンがドルトムントをPK戦の末に4-3で下し、DFBポカールを制した。バイエルンは2シーズンぶりの大会制覇となり、今シーズンの2冠達成。敗れたドルトムントは3シーズン連続の大会準優勝となり、今シーズンのタイトル獲得はならなかった。


【スコア】
バイエルン 0-0(PK:4-3) ドルトムント






ドイツ杯制覇で有終の美…ペップが語るバイエルン愛「寂しくなる」


この試合は、今シーズン限りでの退任が決定しているグアルディオラ監督にとってバイエルンでのラストゲーム。両チームとも得点を奪うことができず90分が経過すると、延長戦に入ってもゴールは生まれず勝負はPK戦に持ち込まれた。後攻のバイエルンは3-3と同点の場面で5人目のブラジル代表MFドゥグラス・コスタが成功。4-3として2シーズンぶりの同大会優勝を果たした。

グアルディオラ監督は「このトロフィーで、ファンをハッピーにすることができるね」と優勝を喜びつつ、「明日か明後日になれば、バイエルンはいつものように、また勝利へと歩まなければならない」とクラブの将来についてコメントしている。

バイエルンを率いた3年間ではブンデスリーガを3連覇し、DFBポカールを2度制覇した。「タイトルは数字に過ぎないんだ。もちろんその点で言えばうまくいった」とコメントした上で「このクラブで毎日仕事をしたことは素晴らしい経験だった。特に選手たちとね。(会えないことが)寂しくなるだろう」と、ともに戦ったプレーヤーたちへの想いを明らかにしている。

来シーズンからはカルロ・アンチェロッティ監督が指揮をとることが決定しているバイエルン。最後の試合で有終の美を飾ったグアルディオラ監督は「これからのバイエルンに、幸運を祈っているよ」とエールを送った。


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