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2017年08月04日

ネイマールの移籍について、シュトライヒ監督「お金の神様が一飲みしてしまう」

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ネイマールのパリ・サンジェルマンへの移籍にゆれたここのところの移籍市場。ヨーロッパリーグ三次予選ドムジャレ戦2ndレグを前に行われたプレスカンファレンスでは、歯に衣を着せぬ発言で知られるクリスチャン・シュトライヒ監督が持論を展開した。

「決してそのことに囚われているわけではないんだよ」と前置きした指揮官は、「読んだところによれば、ユベントスで主将を務めたボヌッチの移籍について、キエッリーニの妹は「お金の神様が勝ってしまった」と表現したそうだね。お金の神様の力は増す一方だし、全てが飲み込まれてしまったときにはじめてそのことに気づく人たちも多いのではないだろうか」とコメント。

「昔話でもそういう話はよく出てくるだろう?お金というのは非常に危険な存在なのさ。私も含めてそのことを誰しも肝に命じておかなくてはならないもの。理性を保つというのは難しく、誘惑の力はあまりに大きいのでね。」と言葉を続けている。

だがその一方で「お金持ちが金の亡者になることは、むしろ自然な流れとも言えるんだ」とも指摘。「彼らは何かが起きたそのときのためにお金が必要なんだと、口を揃えていうことだろう。それは当然の感覚なのだろうし、毎月1億円稼いでいてもそれ以上を欲しいと思うものなのさ。それは決して悪気のあるものではない。そのための言い訳なんかいくらでも見つけられるんだよ。」と述べた。

「お金の量に比例して幸せが増していくなんてことは決してないというのにね。確かに金持ち出ない限りは大きな差を生み出せるのかもしれないが、月に4000ユーロも稼ぐようになっていれば、それ以上はいかに高くとも大差はないのではないか?」

そこでシュトライヒ監督の目は、むしろ一般の人々へと向けられており、「こういうことは残念なこと。貧しい人々がこういう記事をみてどう思うのだろうね?本来は苛立ちを感じるものではないのか?本当に民主主義としていいことなのだろうか?私はそうは思わないが、しかしどうしようもないことなのだよ。今は非現実的なことが当たり前に行われる世の中になってしまっている」と語っている。


これにマインツのサンドロ・シュヴァルツ監督も同調しており、マインツの全選手の市場価値を合計した3倍の移籍金額に「昨年までは想像もできなかったこと。本当にとんでもないことだ。こういう流れはどうかと思うよ」と苦言。

確かにこのレベルでの移籍金は、バルサやパリSGのような別次元の財力をもったクラブの話題ではあるが、しかしこのことが引き金となって市場全体の移籍金額が高騰するとみており、「我々にとっても高額なものになっていくさ」のシュヴァルツ監督。

ただその一方で今季からマインツを率いる新指揮官としては、ポカール1回戦にむけて集中して取り組んでいるところであり、勝利したときに得られる26万ユーロを引き合いに出して「ちょっとした収入だからね。これではネイマールは買えないが」と笑顔を浮かべた。


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