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2017年11月03日

ドイツ審判団がビデオ判定の適用範囲を秘密裏に拡大。連盟会長は不快感

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あれから4日たった木曜日になっても、フライブルクのクリスチャン・シュトライヒ監督の怒りは収まってはいなかった。日曜日に行われたシュトゥットガルトとのバーデン=ヴュルテンベルクダービーでは、開始早々にチャグラル・ソユンチュが、相手FWダニエル・ギンチェクの絶好機をハンドで止めたとして退場処分に。

しかし一度はシュティーラー氏はこの試合を流したのちに、ビデオ判定審判員から敢えて物言いが入ったこと。そしてそれが、ビデオで確認しても、明確なビッグチャンスだったとはいえないにもかかわらず、それをビデオで確認した主審が、一転して退場処分としたことも含め、このシーンは大きな議論を呼ぶ結果となった。

シュトライヒ監督は、「我々が聞いていた説明では、ビデオ判定審判員が主審による致命的なミスジャッジがあったと確認できた場合のみ介入すると聞いている。しかし実際はそうはなっていないよ。しっかりと確認できないのであれば、判断の権利は主審に委ねられるべきではないのかね」と批判を展開している。

だがkickerが得た情報によればドイツサッカー審判員協会は、公では発表こそなされていないものの、各クラブに対して秘密裏にある変更点について通達がなされていたようだ。

ミヒャエル・フレーリヒ氏とヘルムート・クルーク氏の連名にて書かれたその書面には、「第5節からビデオ判定技術導入プロジェクトに変更点が加わった」ことが記載されており、それによればビデオ判定審判員は、自身が確信をもてた場合のみならず、もしも主審が改めてビデオを確認して大きなミスジャッジに気づく可能性があると判断した場合についても、主審にそのことを伝え確認を行うシステムを導入。そのためこのシュトゥットガルトvsフライブルク戦のみならず、ビデオ判定技術が導入されている場面はここ5試合では明らかな増加をみせた。

このことについて、ドイツサッカー連盟のラインハルト・グリンデル会長は「この修正については、私は同意することができない」とメディアに対してコメント、フレーリヒ氏との話し合いを行う考えを示唆した上で「このことは良いこととは思わない。ビデオ判定審判員が最終的な決定権を持つべきではないのだ。あくまで主審が大きなミスをおかした場合、もしくは非常に重要な場面において修正する役割と認識してている。」と苦言を呈している。

ちなみにこのシュトゥットガルトvsフライブルク戦で主審を務めていたトビアス・シュティーラー審判員は、週末に行われる注目の頂上決戦ドルトムントvsバイエルン戦でも主審を務めることが決定。こちらにも注目が集まることになりそうだ。


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