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2017年11月06日

ビデオ判定の使用を巡って混乱…ドイツ連盟、事態の収拾を図る

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 11月3日、ドイツサッカー連盟(DFB)は各メディア担当者に向けて、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)に関するプレスリリースを発表した。ブンデスリーガ第10節のバイエルン対ライプツィヒ戦、シュトゥットガルト対フライブルク戦で出された“不可解な”2枚のレッドカードについて、ドイツ国内でVARについて議論が起きている。今シーズンから試験的に導入されたVARは是非が問われ続けているが、前節の判定でドイツサッカー連盟への批判が高まっていたのだ。

 第10節は以前よりもVARの介入が目立つ形となったが、理由が明らかにされた。11月2日付のドイツ誌『キッカー』が最初に報道すると、ドイツ国内メディアが瞬く間に反応。11月3日、4日付のドイツ紙『ビルト』は、連盟内の審判たちに派閥があることにも言及した。組織内の混乱が明らかにされたのである。

 事の発端は、審判団の責任者であるクルーク氏が主導で行った変更だ。以前までは大きな誤審や得点に関わる場面のみVARが介入できるはずだった。しかし変更が加えられたことにより、“明らかな”誤審と見られる場面でなくとも、介入が可能となった。試合直前にクラブに伝えられた変更は現場の監督たちにも伝わっておらず、多くの試合で混乱が見られた。

 ドイツのニュース通信社『DPA』によれば、連盟のグリンデル会長にも変更は伝えられておらず、「判定の最終決定権はピッチ上にいる主審にある。今回の変更は私の許可も得ていないもので、その件に関しても好ましいことではない」と話している。

 ドイツサッカー連盟は「明らかな誤審」の定義を「主審自身がビデオの映像でその場面を見てすぐさま誤審と分かり、判定を覆す場合」とし、VARはあくまでも補助的な存在であることを改めて強調。先週の変更を白紙に戻したことを明かしている。

 なお、今月3日に行われた第11節のフランクフルト対ブレーメン戦では、VARの介入なしで終了まで試合が進行。SNSやメディアの各方面から好意的な意見が多々寄せられている。


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