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2018年05月24日

ベルント・レノ流出に備え、レヴァークーゼンが先手を打った理由

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レヴァークーゼンとルーカス・フラデツキー。これまで長くその繋がりが指摘されてきた両者が、昨日に正式に入団で合意したことを発表したことは決して驚くようなことではない。守護神ベルント・レノの移籍の可能性が指摘されている中で、フラデツキーはその候補者と目されていた。ただしそのレノの移籍が発表される前に、今オフ早々に獲得が発表されると思っていた者はそう多くはなかっただろう。なぜレヴァークーゼンは敢えて、先手を打つ決断を下したのか?

そもそもレノはレヴァークーゼンの首脳陣たちに対して、数週間前に例外条項を行使し明らかに移籍する流れにあることをつたえていたということがある。加えて今夏のゴールキーパーにおける移籍市場は、大きな玉突きが起こることが予想されているポジションだ。アトレチコ・マドリーのヤン・オブラクにはパリSGはじめビッグクラブからの関心が寄せられており、そのパリSGのケヴィン・トラップにはアーセナルの候補者として名前が浮上。レノはそのアトレチコとアーセナルのいずれのクラブの候補としても名前があがっており、さらに先日レノの代理人が断りを入れたことを明かしたナポリも、GKを模索しているところなのだ。

つまりはフラデツキーを獲得していなければレヴァークーゼンは今頃、GK玉突きという潮流のなかで、頼れる後継を持たないまま、レノを例外条項で常に失う可能性を感じ続けなくてはならなかったということだ。その点でブンデスリーガですでに結果を出し、ポーヤンパロに続く二人目の28才のフィンランド代表選手を、移籍金なしで獲得、そしてレノの高額な移籍金を待つのみとしたことは、明らかに「リスク」よりもメリットの方が大きいといえるだろう。

ベンヤミン・ヘンリクスも移籍の流れ


さらに今夏にレヴァークーゼンは、もう一人のドイツ代表選手を手放すことになるかもしれない。ヘアリヒ監督の下では定位置を掴みきれていないベンヤミン・ヘンリクスは、すでにヘルタ・ベルリンからミッチェル・ヴァイザーというライバルが加入していることからも流れは移籍にあるといえるだろう。そうなった場合には、移籍金額は少なくとも2000万ユーロは見込まれる。

またレスター・シティへとレンタル移籍し、そこでの買い取りオプションが行使されなかったアレクサンダー・ドラゴヴィッチについても、レヴァークーゼンでのCB争いが激しく出場機会が限られることから、流れとしては移籍ということになるだろう。


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