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2016年11月14日

ギュンドアン「マンC移籍は正しかった」

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まだ長期離脱の傷が完全に癒えたというわけではない。だがイルカイ・ギュンドアンは、新天地マンチェスター・シティへの移籍が「正しい決断だった」と胸を張った。26歳のドイツ代表が明るい表情を見せるのも無理はないだろう。CLバルサ戦では2得点、さらにその三日後にはリーグ戦でも2得点をマークしているのだから。




イルカイ・ギュンドアン(MF:マンチェスター・シティ)

…ここ数日に起こったことは夢じゃないか、とほほをつねりたくなるのでは?

そんな必要なんてないさ。いい形ですすんでいること、早く居場所を見出せたことは嬉しく思っている。でもあらゆる面でとてもやりやすかった。今夏には正しい決断を下したと思うね。新しい道へ進むために。マンチェスター・シティは正しい選択だったといえるさ。今もまだ僕にとってこれが、最善の道ではなかったとの声もあるけど、でもここ数週間は1つの証明となっているよね。冒険ではあるが、しかしそうするのに見合ったものさ。

…イングランドのメディアでは、バルサ戦で2得点を挙げたご自身について、「トップ・ガン」と銘打っていました。さらにデイリー・メイルでは、「グアルディオラのキーマン」とまで書かれていますね。

誰かが送ってくれればそれに気づくかもしれないけど、でもあまりイングランドの新聞は読んでいないんだ。だから新聞の名前すらろくに知らないんだよ。

…負傷明けにここまでスムーズに新しいリーグで主力を務めていることに、驚きは感じませんか?

少しね、それは新しいクラブどうこうではなく、怪我のことで。これまでの背中の怪我から、復調をしっかり果たして、リズムを取り戻すには、それなりの時間が必要だということを学んだ。2週間チーム練習をおこなったのちに、グラードバッハ戦で80分から出場し、そして続くリーグ戦で1得点をマークしている。確かにここまでスムーズにこれたことは、ちょっとした驚きだね。でもいともたやすくやったことではなくて、ハードに取り組んできたこと、そして自分自身のことをとても細かく気遣ってきたことの結果だよ。

…詳しく教えていただけますか?

重要なポイントの1つは栄養面だ。試合やトレーニングのリズムにない時には、特にこのあたりは重要になってくる。そういった時期は特に飲み物やプロテイン、ビタミンなどをしっかりと摂るようにしているよ。

…今は意識的に、これまでとは異なるやり方をされているということですか?

そうだね。20代のはじめのころは、ここまでのことは考えていなかった。今でもかつての僕のようにしている若手選手たちを多く目にする。それでもいい選手もいれば、そうでもない選手もいる。あのときはいつ、どういった時に、どういったものが必要で、そして摂取しないようにすべきかを知らなかったんだ。今はその辺りがしっかりと整理できていると思う。

…これまでのキャリアの中でも、特に軽快さを感じているのでは?

そう思うね。確かに時には疲労を感じる時もあるけど、でもフィジカル面ではさらなる前進を遂げることができたと思う。それはこの移籍でもいえることだね。今はフィジカル面でとにかくいい感覚を覚えているし、それは周りからみてもそうなんじゃないかと思うよ。

…3年間怪我に苦しんできましたが、信頼を取り戻すためにはとにかく努力しなくてはならなかったのでは?

そうだね、そういう時期を過ごすのは当然のことだ。背中を負傷していた時は、本当に辛かったね。まずは手探りをしていきながら、対人戦に臨んだり、シュートを打ったり、ロングボールを蹴ったり、いろんなことをしていた。そして夏に膝を負傷したときも同じだ。怪我をしたことのある人ならわかるけど、とにかくリハビリは辛いものだよ。でも全てクリアすることができた。

…ただ2011年にニュルンベルクからドルトムントに移籍された時は、対応に苦しみました。

本当にとても苦しんだよね(笑)

…なぜ今回はここまで問題なくできているのでしょう?あの時よりもチャレンジという点では大きいところもあると思うのですが?

たぶん経験じゃないかな。あの時の僕はまだ20歳で、今の僕は26歳だ。最初のドルトムントでの時代よりも明らかにやりやすくなっているよ。これまでの間でいろんなことを見て、経験して、人間として成熟していったんだ。重要なポイントは、僕自身が移籍の用意ができていたというところだろうね。

…最初の公式戦10試合ですでに5得点を挙げています。これはドルトムントでの過去2シーズンに匹敵するものです(73試合で6得点)。これは単なる偶然なのでしょうか、それともグアルディオラ監督がご自身のさらなる可能性を見つけたということなのでしょうか?

チーム内での役割を、特にしっかりと果たせている理由は、フェルナンジーニョが守備的なボランチで僕の背後にいてくれることはわかっているし、そこでの安心感があるということ。だからより攻撃的にCMFとして、時にはトップ下にまで上がって、ペナルティエリア内に顔を出すことができているんだ。

…つまりご自身にはポジショニングのセンスがあるという事ですね

(笑)たぶんそういうことなのかな。ドルトムント時代でも結構うまくできたんだけど、でも僕のところにはなかなかこなかったんだ。でも少なくともウェストブロミッチとバルセロナ戦に関しては、まったく違ったとは言えるね。できればこれが続いて欲しいと思うよ。

…3週間前に代表へと復帰された時には、怪我をしていた時に元のレベルに戻れるかと、自問自答されていたと話していましたね。kickerではギュンドアン選手のことをワールドクラスにランクインしたこともありましたが?

(笑)もちろんそのことは知っているよ。2012年に国内2冠を達成した時には、1つの大きな名誉をもらったからね。

…それができると思われますか?

そう思うよ。いい形でこれているし体調もいい。ただ全てのことを大げさに考えるべきではないのさ。確かに前回の代表戦のときには、時には信じる気持ちを失ったことがあったことを明かした。でもモチベーションを失ったことも、自分を信じる気持ちを失ったこともない。でも負傷をぶり返したときには、少しは疑心暗鬼になるものさ。たいていの人はそうなるものじゃないか?別の職業に就いている人たちにとっても。だから何もこれは大げさなことではないのさ。14ヶ月の離脱というのは確かに大きなものではあったし、今は公私ともにとても嬉しい時間を過ごせている。いいレベルまで戻ってこれているしね。ただもっともっと良くなっていけるとは思うよ。


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