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2018年05月16日

kicker記者:ギュンドアンとエジルは事の重大さを理解すべき

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文:フランク・ルーサーン(kicker記者、訳kicker日本語版)

おそらく誰も、ヨアヒム・レーヴ代表監督がメスト・エジル、そしてイルカイ・ギュンドアンを、今回の予備登録を含むW杯代表メンバーから外すことは予想していなかっただろう。ただトルコのエルドガン大統領をロンドンにて表敬訪問した両選手を、ドイツサッカー連盟は何事もなかったように対処すべきではない。

もしも両選手が国に残す家族への脅迫を受けていたようなことでもない限り、彼らには今回の行動に対して弁明の余地などないのだ。

もしかすると彼らの共通する代理人が背後にいるのかもしれない。また二人がいまはドイツに在住していないことも影響した可能性もあるだろう。ただそれでもドイツ国内において、今回彼らがとった行動がどれほど大きなインパクトを与えることになるかは頭にあるべきだ。

いかに社会へとうまく溶け込めるように取り組んでいくべきか。その問題に対して大きな波風を立てるのに十分なものであり、国を離れ新たな母国を模索する人々を保護するための権利活動を行う人たちへ、どれほどの影響を与えるものだったのか。それをしっかりと理解しておく必要がある。そもそも誰も警告しなかったのだろうか?

もしそれでも二人が事態を把握できていないのであれば、それに応じた結論を出すべきだろう。会見の席でヨアヒム・レーヴ代表監督は、二人がトルコを母国とする、二つのハートを胸に持った立場にあるという見方を示していたが、問題はそこではない。

資本主義の敵であるトルコの独裁者は、思うがままに監獄へと人々を送り込むなど暴挙を行い、これに批判をしたドイツに対して、エルドガン大統領は今度はドイツを愚弄する返答を行ったという背景もあるのだ。このことを二人はしっかりと意識しておかなくてはならない。

それができないということであれば、人種差別問題に対するアクションとしてドイツサッカー連盟はそれ相応の対応を行うべきだろう。まずはこのことへのレクチャーを行い、それでも変わらなければその時は、自らの手で決断を下すべきである。


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