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2018年05月26日

代表発表前のレーヴ監督からの不在着信3件に、ペテルセン「あの時は焦った・・・」

Germany
.ドイツ代表
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土曜日にドイツ代表が合宿を行う南チロルで行われたプレスカンファレンスでは、子供の記者からこの日出席したニルス・ペテルセンに対して、ワールドカップ向けに発行されている選手カードの中に、自身の姿がないことに失意を感じるのかという質問がよせられた。これに対してペテルセンは「友人たちには商品を山ほどかっても、そこに僕はいないかもしれないとちゃんと伝えている」と明るい表情を浮かべてコメント。

ペテルセンがリラックスした雰囲気を醸し出していたのは、この日の会見ではこの質問のときだけではなかった。さらにレーヴ代表監督から、今回の代表招集についての連絡を受けた時についても振り返り、「あのときはフライブルクのチームメイトたちと、昼食をとっていてね。それからレーヴ代表監督から、3回の不在着信があったことに気づいたよ。その時は焦ったね・・・、代わりに他の選手に連絡していたらどうしようと思ったよ」と語っている。

その願いは無事に(?)届く形となり、レーヴ代表監督はニルス・ペテルセンの名前を今回の代表メンバーとして発表。サンドロ・ワグナーが外れたことや、29才という年齢ながら代表での出場は未経験ということも合間って、世間では大きなサプライズ人事として伝わった。だがこの日の会見に出席し、同じく大型FWとしてドイツ代表でプレーしたオリヴァー・ビアホフ氏は、ペテルセンについて「いい成長をみせている。今シーズンは特別なものだったよ。監督は彼のことを長い間チェックしていたんだ」と強調。「彼は素早く考えることができる、頭をクリアにしてプレーできる選手なんだ。それが彼をピッチ上で特に価値ある存在にしている」と評価している。

特にペテルセンが注目を集めることになったのは、昨シーズンにブンデスリーガ記録となるジョーカーとしてのゴールを量産したことであり、これまで通算ベンチから20得点をあげている、まさに史上最強のジョーカーだ。「代表でもこの勢いにのっていけるかもね」とペテルセン。2016年に行われたブラジル五輪では、オーバーエイジ枠として出場し、大会得点王となる活躍で銀メダル獲得に貢献しているが、国際舞台となると6年前のバイエルン時代に4試合を含む、合計6試合の出場経験しかない。

「あのときの僕はまだとてもわかかった。あのレベルで力を出せるようなレベルではなかったんだ。でも今回のキャンプは自分を高めるチャンスがあると思っている。毎日力の限りまで出しつくし、そしてこのレベルでもやっていけるというところを見せていきたい。これからの戦いにむけて熱くなっているところだよ」と意気込むベテランFW。一方のレーヴ監督は「取り組みから成長をさらに見せるのではないか」との感覚を覚えていることを明かしており、ペテルセンを待ち構えるその先の未来には、最終メンバー23選手入り、そしてもしかするとW杯用の選手カードの写真以上に、今後残り続けるような写真が残ることになるかもしれない。


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