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2018年05月31日

ノイアーの復調が注目される裏で、複雑な立場に置かれるテル=シュテーゲン

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今回のロシアワールドカップに向けた南チロルでの合宿において、ドイツ代表における話題のテーマはやはり守護神マヌエル・ノイアーが最終メンバーに名前を連ねるかどうかだ。9月に出場したのを最後に、8ヶ月以上に渡って実践から遠ざかっていた同選手は、所属するバイエルンでは今季最後の公式戦DFB杯決勝でメンバー入り。練習ではフルメニューをこなすところまでの回復をみせている。そして今回の合宿では、すでにU20代表とのテストマッチでプレー。水曜日には70分までプレーする姿をみせた。

だがその一方で辛い状況へと追い込まれているのが、マーク=アンドレ・テル=シュテーゲンである。昨年はマヌエル・ノイアー不在という事態に陥ったドイツ代表において、パリSGのトラップや、レヴァークーゼンのレノとの争いを制して代役の座を掴み取ったバルサの守護神については、ドイツ代表ケプケGKコーチが「まさにうちでGKに期待しているプレーを実践してくれる選手。何も変更の必要はない」と評価、レーヴ代表監督も「いい成長をみせた」「いい雰囲気をもっている」と賞賛をおくっており、スペインのマルカ紙からは「GKグラブをつけたメッシ」とまでその貢献をたたえられている。

しかしながらドイツ代表に数日遅れて到着したテル=シュテーゲンだったが、ヨアヒム・レーヴ代表監督はマヌエル・ノイアーとの争いをチェックする前に、すでにワールドカップにノイアーが参加するならば先発GKであるということを公言。とくにまだテル=シュテーゲンはコメントしてはいないのだが、自身がこれまで積み重ねてきたものに見合った状況に置かれていないことは確かであり、それでいてまだノイアーがワールドカップ参加が未定となっていることから、まだテル=シュテーゲンが先発GKとしてW杯に臨むかもしれないという可能性も残されているところだ。

水曜日にプレスカンファレンスに出席した、アシスタントを務めるトーマス・シュナイダー氏は「彼は素晴らしいシーズンを過ごしている」と評しながらも、「ノイアーは全ての分野において完璧にプレーしてみせる選手。そうじゃなくてはここまで世界ナンバー1の称号など得られるものではないさ」とも述べており、「マークにとって決してうれしい状況にあるわけではないだろうが、しかしながらこれほどのゴールキーパーがいるのであれば、できるだけギリギリまで出場の可能性を模索していきたいと思うものさ」との考えを語った。


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