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2018年06月06日

ギュンドアン、トルコ大統領との騒動後はじめてコメント

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メスト・エジルと共に、トルコのエルドガン大統領を表敬訪問したことが、大きな話題となったイルカイ・ギュンドアンが、これまでの沈黙を破りメディアの前でその心境を語った。

「あの反応はショックだった、特に個人を攻撃するものにも及んだからね」と、南チロルでの合宿地にて語った同選手は、「僕やメストに対して浴びせられた批判は、決して100%正しいものだとは思わない」とコメント。エアドガン大統領と写真を撮影したことが、誤りだとは思わないかとの問いには「あとから考えれば、あの経験が決して簡単なものではなかったとはいえるね」と述べるに止まっている。「ただあのときは、プレミアに所属する全てのトルコ人選手が呼ばれたものだ。そのなかの一環として写真撮影も行われたものだよ」述べている。だが今回代表から外れたが、エムレ・ジャンは参加しなかった。

ただしドイツで巻き起こった今回の行動に対する批判の声には理解を示した上で、それでも侮辱に対しては「僕がとった行動をよく思わないことはわかる。でも僕はずっと批判に晒され続けている。どの人々だって言論の自由はあるものだ。それは僕も理解しているよ。それについてはドイツに生まれたことを幸運に感じている。でも僕をそれで批判していいというものでもないだろう」言葉を続けた。

「深く傷ついた。僕たちがドイツのことをわかっていないとかいわれているね、トルコ人の両親がいるし、家族がいるから。でも僕たちはゲルゼンキルヒェンに生まれ、そして育ってきたんだ。確かにトルコにルーツがあるし、トルコとは深い繋がりはある。でもそれだからといって、決して自分の国の大統領の名前はシュタインマイアー氏ではないとか、総理大臣の名前はメルケル氏ではないとか、そういうことではないよ。だから政治的なメッセージ色なんて考えていなかったんだ」

なお、このことについては、ドイツ代表内でも話し合われたことが、サミ・ケディラによって明かされており、「僕なりの意見はあるけど、でもそれは彼らがいい人間か悪い人間かということでは無い。僕はこれまでピッチで、そしてプライベートで目にしてきた彼らと同じだとみている。何も変わっていないと。そして彼らも自分たちがしたことを理解しているし、これからどうしていくべきかもわかっているさ」との考えを示している。

その1つの機会が、先日行われたオーストリア代表とのテストマッチだっただろうが、そこではドイツ代表の一部のファンからブーイングが浴びせられた。「もちろんそれに思うところはある。相手方のファンからブーイングを受けることには慣れているけど、でも、自分たちのファンからブーイングを受けるというのは辛いものだし、これを乗り越えていかないといけない」とギュンドアン。そして間接的にこの雰囲気が、次のテストマッチで落ち着く方向に向かうよう願った。「レヴァークーゼンでの試合で、どうなるのか見てよう」

エジルとは異なり、この日ついに沈黙を破ってこのテーマについて語ったギュンドアン。その狙いは、あくまで「また普段の状態に戻って欲しいんだ。そして僕は逃げも隠れもしたくはない。誰でもその置かれた状況から、抜け出すためにがんばらなくてはならないものだからね。今はまた本来のやるべきことに集中していきたいと思っているところだよ」と説明している。

なお今回のインタビュー、そして質問は、ドイツの国営放送ARDとZDF、そしてSIDとDPA、ドイツサッカー連盟TVに対してのみ行われており、今回のイベントではメスト・エジルだけが姿をみせなかった。


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