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2018年06月13日

渦中のエジルとギュンドアンについて、ビアホフ氏「W杯での起用法に影響しかねない」

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5月13日に、ロンドンを訪れたトルコのエルドガン大統領を表敬訪問し、そこで写真撮影を行って以来、イルカイ・ギュンドアンと共にに批判を浴びているメスト・エジル。それ以来、沈黙を続けている同選手だが、木曜日から開幕するワールドカップ期間中もそのまま自身の考えを口にすることはないようだ。

「それが彼の考えだよ」とドイツ代表でマネージャーを務める、オリヴァー・ビアホフ氏はビルト紙に対してコメント。「そして彼はその考えを変えないように思うね」と言葉を続けている。

つまりは別の言い方をするならば状況の改善に向け、エジル側からアクションがとられることは、たとえビアホフ氏自身はそれを希望しているとしても無いということだ。

「十分に大人なのだし、自分自身で決断することも、どうリアクションすべきかという責任も果たせるよ。メストはそういうことにした。それが彼にとって正しい事なのかどうかは、またそれは別の問題ではあるがね」

しかしながらビアホフ氏が、エジル自身に写真に対する釈明を行うよう「強制する」こともまたできない立場にもある。

その一方でイルカイ・ギュンドアンについては、サウジアラビアとのテストマッチを前に、自身の考えについて説明を行ったものの、それでも一部のドイツのファンから試合中にブーイングを浴びる結果となってしまった。

ビアホフ氏は今回の騒動が、二人のパフォーマンスに影響を与えかねないと懸念しており、「チーム全体に対してはそこまでではないがね。むしろ両選手にいえることだよ。メストとイルカイは、このことをとても気にしている」と指摘。

ただその一方でプレッシャーに押しつぶされるようなことはないとの信頼感も強調している。「話し合った印象では、そんな感じだね。二人ともワールドカップで、ドイツ代表としてプレーるすることを楽しみにしているよ」

しかしながら今回の問題が、ワールドカップ期間中における選手起用に影響を与える可能性についても言及した。

「代表監督は決して、政治的な見方で選手を起用するわけではない。あくまでパフォーマンスをみてのものだ。だが今回の騒動が、多少なりとも影響を与えてしまう可能性については否定できるものではないよ」

今回ビアホフ氏がみせたスタンスは、サウジアラビア戦後にみせた、このテーマを終わらせることに躍起になっていたドイツ代表のスタンスとは一線を画すものだ。

この理由について、同氏は「ジャーナリストの皆さんの口を閉ざさせることも、このテーマを無理やり無くさせることもできないし」と述べ、「確かなことは、このインテグレーションに関する問題も、そしてあの写真に関する問題も終わらせる事などできないということさ」と語っている。


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