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2018年06月15日

クールなクロースが、ボアテングにツッコミ。会場は笑いに包まれる

Germany
.ドイツ代表
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以前にトニ・クロースが公の場で残していた印象は、決して良いものとはいえなかった。あまりに沈着冷静なところがあり、高慢な印象を与え、さらに無表情。あまり心地の良いフレーズとはいえない言葉が並んだものだ。だがそれも今となっては懐かしい話。28歳となり、数多くの素晴らしい成功に貢献してきた同選手は、確固たるステータスを構築し、イメージの向上も果たしている。

それは木曜日に行われた宿泊地ヴァトゥチンキにて、ジェローム・ボアテングと共に出席したプレスカンファレンスでもみられた。35分にわたって行われた質疑応答ではドイツからきた女の子から、子供の手をとってスタジアムに入場することは選手にとってもプラスに働くものなのか?との問いに、「そうだね。そのおかげそこまで緊張しなくて済むかな」と冗談で返したボアテングに対して、「だったら、ジェロームには二人の子供が必要だろ」とツッコミ、会場は笑いに包まれた。

ただその一方で、今回のプレスカンファレンスでは、クロースは真面目なメッセージもしっかりと残している。今年の3月に行われたブラジル代表戦では、試合に臨む姿勢に苦言を呈した同選手だが、それは功を奏していたようで「サウジアラビア戦では、基本的に試合に臨む姿勢は批判を受けるようなものではなかったと思うし、W杯でもそうありつづけると確信しているよ」と強調。しかしながらこれは満足感というよりも半分は、チームメイトらに対するメッセージを伝えるという意味合いもあったことだろう。

クロースはタイトル獲得のためには、どうしても欠かせないものがあると考えており、それこそ「断固たる意志をもって」今の自分を超えていかなくてはならないということだ。「それがとても重要なことなんだよ」そう語ったレアル・マドリードのストラテジストは、これまで数々のタイトル獲得を経験しているが、モチベーションに関する問題は特にないようで、前回大会で味わったW杯優勝の記憶から「あんな経験をするならば、もう一度同じ経験をしたいと思うものだよ」とも述べている。

前回大会でのドイツ代表は、見事なチームスピリットをもって見事優勝を果たすことになるのだが、特に思い起こされるのが宿泊地カンポバイア。そこでの雰囲気は特別なものがあった。それから4年後に行われているロシアでの宿泊地には、砂浜もやしの木もココナッツの木もどこにもみあたらない。そこに見えるのは限りなく続く無機質なマンション群だが、このことについてはクロースは再び素っ気ない側面をみせ「スポーツ学校みたいなのは、別にいいんじゃないか。スポーツをしにきているのだから」とコメント。「アクティビティは2・3くらいあるかな。でも間違いなくいい宿泊地だと思うよ。できるだけ長くここに留まりたい。その方が、夏の旅行への楽しみが増していくことだろうさ」と言葉をつづけた。


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