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2018年07月07日

独誌kicker論評:エジル問題への発言で、改めて危機意識の欠如を示したビアホフ氏

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文:セバスチャン・ヴォルフ(訳:kicker日本語版)

オリヴァー・ビアホフ氏は、メディアのプロだ。今回のような不甲斐ない惨敗を受け、批判無しで次に進むことなど不可能であることは理解しているだろう。ただその批判には、自分自身のこともちゃんと含まれるべきではなかろうか。

ヴェルト紙とのインタビューのなかで、ドイツ代表のマネージャーははじめて、『メスト・エジル問題』について口を開いた。しかしその内容からは、トルコ大統領表敬問題が所持た当初からみせている、リスクマネジメントの欠如をさらにみてとることができる。

「我々は選手たちに対して、何か強要するようなことはしたことがない。むしろ常に理解を深めてもらうように努めてきた。しかしながらメストの件では功を奏さなかったよ。そしてそうであれば、彼を外すという選択肢についても考えるべきだった」

だがそれはそもそも、ワールドカップ前にしっかりと考え、そして決断すべきだった問題だ。にもかかわらず、ドイツ代表はトルコ代表量表敬、そしてそこで写真撮影に応じていたドイツ代表選手をめぐる問題を、あまりにも軽んじて判断してしまっていた。

最終メンバーを発表する直前に行われた2試合のテストマッチでは、エジル、そしてギュンドアンそれぞれに対して、激しいブーイングが浴びせられていたのである。ドイツ代表としてはこの声を、しっかりと警告として受け止めるべきだったのだ。

そして誰の目からみても、その判断が誤りであったと明白である今となっては、むしろビアホフ氏はその自身の責任をしっかりと取るべきだ。それをここにきて、エジルのワールドカップ参加の是非を問うこと自体、ただ単に表面的に批判を展開しているようにしか見えないのである。


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