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2018年07月26日

エジル代表引退で人種差別批判の渦中グリンデル会長が反対声明

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渦中にあるドイツサッカー連盟のラインハルト・グリンデル会長は木曜、改めて議論に上がっているテーマに関して否定する声明を発表、ただし自らの対応にミスがあったことについては認めている。

「サッカーというものは、非常に深く社会政治との関係があるものです。そのことが今回の件に関する論点であることは強調しさせていただきたい。メスト・エジル選手の代表引退は、特にサッカーに深く関わりのある人種差別問題、インテグレーション問題への議論となりました。しかしドイツサッカー連盟会長として、この議論から決して逃げるようなことはことはしません。

ワールドカップの敗退については、非常に多くの疑問点があがりました。当然ながら私自身、いったいどういったことをよりよく対処すべきであったか。そのことへの疑問をもっています。正直、私個人に対する批判に対して、辛い思いをすることがありました。同僚や多くのボランティアのみなさん、ドイツサッカー連盟に携わる全ての人たちに対しては、この度人種差別問題と結びついてしまったことを大変に申し訳なく思っています。ただこの場をお借りしてドイツサッカー連盟と私は、今回の怒っている議論の内容について明確に否定を行いたいと思います。


ドイツサッカー連盟の信念は私自身の信念でもあります。多様性、結束、差別行為、そしてインテグレーション。これらを私は心から大切し、そして強い気持ちをもっております。私がドイツサッカー連盟に従事してきたその中で、私はいかにサッカーの世界に置いてインテグレーションを導いていくことができるのか。それを体感いたしました。我々ドイツサッカー連盟、各州のサッカー協会、そして全てのクラブのどれほど多くが参加していることか。そのことは私は誇りに思っています。

私たちはこの信念を大切にし続けてまいります。だからこそドイツサッカー連盟として、我々はトルコのエルドガン大統領との写真撮影に疑問を投げかけたのです。ただこの状況が人種差別のプロバガンダに利用されてしまったことは残念でなりません。しかしこれまでを振り返った時、私は会長として胸を張って宣言することができる。私個人、そしてドイツサッカー連盟全員の総意としても宣言する。いかなる人種差別行為も許しがたいものであり、決して受け入れられるものではないと。それはジェローム・ボアテングしかり、メスト・エジルしかり、すべての移民を背景にする選手たちに言えることであります。

先日の各州のサッカー連盟やアマチュア連盟の代表者たちとの集会のなかで、我々は明確な線引きを行いました。これからドイツサッカー連盟は3つのことについて取り組んでいくと。まず1つ目は、インテグレーションについて非常に敏感になっている今の世の中において、いかに我々は対応の幅を広げていかなくてはならないのか。いったいとどこにどういった対応を講じていくべきなのか。2つ目はワールドカップの敗退について細かなチェックを行い、そこから再びあの熱狂させていた、成功にみちたサッカーを復活させていくかということ。これは競技部門の責任者たちに時間を与え取り組んでいます。そして3つ目は2024年のユーロ開催に向けて一致団結してこれからも全力で取り組み続けていくということであります。

もしも大会開催となれば、ドイツサッカー界に新たな歴史を刻むことになります。子供達をクラブへと誘い、人々はより結束力を高めていくことでしょう。それは移民を背景とした人も、そうでない人も一緒に。


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