ドイツ最大のサッカー専門誌 - kicker日本語版

2018年07月30日

マテウス氏「プレー面だけ考えれば、エジルの代表引退は損失ではなくチャンス」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


ローター・マテウス氏の考えによれば、メスト・エジルが代表引退を表明したドイツ代表にとって、プレー面だけで見た場合には決して損失ではなく、むしろ良いチャンスが到来しているようだ。月曜発売のkicker誌のインタビューに応じた元ドイツ代表主将は、さらにエジルの代表引退劇で揺れたドイツサッカー連盟のラインハルト・グリンデル会長、そしてマネージャーを務めるオリヴァー・ビアホフ氏に対してもメッセージを送っている。

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドガン大統領との写真撮影は大きな議論を巻き起こす結果となり、最終的にメスト・エジルが5時間にわたる代表引退宣言を投稿。さらに人種差別問題にまで拡大する事態にまで発展した。このことについて、マテウス氏は「当初は、この問題について過小評価がなされていたと思う。それはドイツサッカー連盟内でも同様に」とコメント。「誰だって望む人との写真撮影を行うことはできるものだ。しかしこのことについて議論が起こり、そこへ答えを出すという用意はしておくべきだっただろう。それをあまりにも長引かせすぎてしまった」と言葉を続けた。

ただしドイツ代表にとってメスト・エジルが抜けた穴については、まったく問題視はしておらず「メストは代表において8年間にわたり、素晴らしいパフォーマンスをみせてきた。ただこの1年半に関してみれば、私の目にはあまり好ましくは映っていない」と指摘。kicker採点平均で見返してみると、前回ワールドカップイヤーは過去最低でkicker採点3.47をマークしていたものの、ブラジルワールドカップではトップ下ではなく左サイドへスライドする形で対応して優勝へと貢献。そして2016/17シーズンでは2.5と素晴らしい結果をみせていたものの、再びワールドカップイヤーに入った今季は平均3.38と落ち込みをみせ、今大会では出場した2試合でともに5という結果に終わっている。

マテウス氏は「個人的に彼に対して攻撃しようとか、そういうことでは全くない。ただことプレー面だけについて目を向けてみると、こういう事をいえば厳しく聞こえてしまうのかもしれないが、損失はなく、むしろこれは1つのチャンスだと見て取ることができる。このトップ下というポジションにおいてこれから変化を加えていくためのね」説明。その一方でエジルの引退声明の中で、名指しで批判を受けたドイツサッカー連盟と、ラインハルト・グリンデル会長については、3者共に声明文を発表している状況にはあるものの、マテウス氏はまだこの問題は終わっていないことを強調し、マネージャーのビアホフ氏の名前もあげ「彼らは答えを出さなくてはならないだろう」と語った。


  • ブンデスリーガ・各チーム情報