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2018年09月11日

ブーイングを受けず安堵する、イルカイ・ギュンドアン

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 今夏のロシアワールドカップ直前、メスト・エジルとともにトルコ大統領との写真撮影が問題視され、渦中の一人となったイルカイ・ギュンドアン。ただその後の二人が選んだ流れは全く異なるものであり、ギュンドアンは即座に釈明。この騒動からドイツ代表引退を決断したエジルに対し、ギュンドアンは代表への続行希望を明言していた。

 そんなギュンドアンにとって、ドイツ代表が再起をかけてのぞんだミュンヘンでのフランス代表戦は、5月にレヴァークーゼン戦で行われたサウジアラビア戦以来となるドイツ国内での試合であり、なおかつその時は釈明後だったにも関わらず強いブーイングを浴びせられた苦い記憶が残るものだった。だが、ミュンヘンでの試合でも、そして先発出場したホッフェンハイムでの試合でも、「ネガティブな雰囲気や、ブーイングのようなものは僕自身は感じられなかった」と、安堵の表情を浮かべコメント。

 そして、「母国の何千にも及ぶファンたちからブーイングを受けるということは、奇妙な感覚に襲われるものなんだ。心が痛くなるんだよ」と述べつつ、ただプロサッカー選手の一人として「でもやっぱりパフォーマンスが全てだと思う。もしも見ている人たちが、この国のため、そしてこのチームのために尽くしていると感じてもらえれば、またのってきてくれるものだと思っているよ」と言葉を続けた。

 その点で今回のペルー代表戦は、二つの意味でそれなりの成果を収められた試合だったと振り返ることができるだろう。まずドイツ代表にとって、引いて守ってくる相手に対して勝利という形で結果へと繋げることはできた。そしてギュンドアンにとっても、幾度となく深い位置へとチャンスメイクしていたドイツ代表に密接に関わる活躍を披露することができたからだ。「チームとして、いい戦いはできていたように思う。でもいくつかのカウンターの場面では、もっとうまく守れないといけなかったとは思うけど」とギュンドアン。

 前半終了前にはドイツ代表は再びロシアでみせた悪癖を露呈しており、軽快さと自信に欠け、自らも得点チャンスで決めきれない展開となった。その理由は一体どこにあるのだろうか?「それを説明するのは、僕には難しいよ。ただここ数ヶ月間のうちに起こったことから、不安定さが見られていたとは思う。でもそれは人間として当然のことでもあるし、だからこそいいパフォーマンスをしてメンタル面でもそういった部分を払拭していくものだと思うよ」

 その一方でギュンドアンは、特に新旧王者対決となったフランス代表戦で痛み分けを演じるなど、新生ドイツ代表の顔ぶれにはそこまで大きな変化がなかったが「ワールドカップの時に採用したことを全てを否定することはないと思う」との考えも強調、「ただワールドカップのときには、僕たちの誰一人として、しっかりとパフォーマンスを発揮することができなかったんだ」と述べ、より磨きをかけることとコミュニケーションを図っていくことを強調。「メンタル面を以前の状態に戻していく必要があると思うんだ」と言葉を続けた。
 


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