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2015年12月17日

”かつての香川”は生まれない〜前編

Borussia Dortmund
ボルシア・ドルトムント
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復帰から1年。かつての姿を取り戻した香川真司が語る、トゥヘル監督の新たな試み、順位、ファーガソン氏の怒号、そしてクロップ監督との抱擁。


SPOX: 香川選手、新しいお住まいはいかがですか?2014年夏にドルトムントに戻ってきてから、現在はモハメド・ジダンが住んでいたところで過ごされているわけですが。

香川真司: 良い言葉しか出てきませんね(笑)。今は彼が使っていた家具を利用しているのですが、改めてモウは、きっちりと揃えていたんだなと思いますよ。あと、僕が引っ越してきた時、彼は近所の人達を紹介してくれたんです。彼らはとても助けとなってくれ、サポートしてくれています。本当に素敵な場所で、住居のクオリティは高いですね。
SPOX: マンUに移籍する以前は、ギュンドアンやペリシッチと共に、同じ建物に住んでいました。
香川真司: あれももちろん、とてもクールな経験でしたよ。特に僕みたいにドイツに来たばかりの選手にとっては、助けになったところがありましたね。ただ今は、僕はむしろ一人で家で過ごすことが多いです。そこまでチームメイトと食事に出かけたりはすることはないですね。
SPOX: それはなぜでしょう?
香川真司: 練習場では定期的に一緒に食事をとって、たいてい夕食は一人で部屋でとる感じです。練習が終わったら、ほぼまっすぐ家に帰ります。次の試合に向けての準備、回復に取り組むためですけど、まるで出不精みたいですよね(笑
SPOX-Redakteur Jochen Tittmar traf Shinji Kagawa am BVB-TrainingsgeländeSPOX: 以前は違ったんですか?
香川真司: ええ。食事や睡眠、ピッチ外の部分に関して、僕たちはトゥヘル監督に変わってから一新しました。就任当初から監督は、その部分についての考えを、とても明確にされていたんです。どの選手にとっても、これはとても良いことですし、チームの中で新たな意識が広がりをみせています。そこまで大きな違いがあるというわけではないんですが、でもちょっとしたことの積み重ねが、大きな効果を生み出していると思いますね。僕たちには多くの試合が控えていますし、それぞれが時間をできる限り有効に使う必要があると思いますね。
SPOX: 復帰された昨シーズンは、フィジカル面で問題を抱え、苦しむ結果となりました。トゥヘル監督の就任に関わらず、何か変化が必要だと感じられたのでは?
香川真司: 明らかに、そういえますね。プレーをするにあたって、しっかりと準備に取り組む必要がある、それでまた高いレベルになれるという、意識を持っていました。試合、練習、食事、回復。その循環をうまく繰り返していくことが重要なんだと。監督の助言によって、今はリズムを見出すことができていますし、以前とは明らかな違いを感じます。うまくいっていることは嬉しく思いますし、このまま続けていきたい。ただ常に伸びしろはあるもので、こういったプロセスが終わりを迎えることはありません。
SPOX: ご自宅には特注のベッドがあるそうですね。それでさらに快適に眠れるのでは?
香川真司: 回復ができるだけうまくできるよう、少し手を加えたところはあります。確信していることとして、良い選手になるには、長期的にこういうことに取り組んでいくべきだというものがあるんです。家の近くにはフィットネススタジオがあるのですが、そこへ時々エアロバイクに乗るために向かいます。トゥヘル監督は回復についてとても大切に考えていて、具体的に指示を繰り返すことによって、選手達の意識を高めてくれているんです。
SPOX: どうやらドルトムントの選手たちは、この新しい試みを瞬時にうまく取り込んだようですね。
香川真司: とてもポジティブにできていると思いますよ。これで新たに切れがでてきますし、試合に向けてとても良い準備が行え、集中を保てています。練習の雰囲気は、とてもパフォーマンスを重視した感じとなっていて、その点についても監督に感謝しているところです。それによって僕は自信を回復させていますし、チームも勝利を重ねることができていると思います。
SPOX: ドルトムントは2位の座をしっかりと確保している感があります。バイエルンとの差はありますが、3位以下との差もありますね。ここまでのシーズンについては、どのようにお考えですか?
香川真司: いいと思います。僕たちのスタイルはとても魅力的ですし、来季にCLで戦えるということを目標としているところです。ドルトムントが持っているポテンシャルを発揮できた試合も、これまで何試合か見せることができました。もちろん、ヴォルフスブルクに勝利したことが大きかったと言えるとも思います。上にいるバイエルンは、大きなクオリティをもち、素晴らしいシーズンを過ごしているところです。2位として上を見るところはありますが、しかし下にも目を向けて、差をキープ、できれば広げていければいいですね。そしてシーズンの最後で、まだ上を狙えるチャンスが少しでもあるなら、その時はもちろんそのチャンスを活かすためにがんばりたいと思います。
SPOX: ここまで公式戦24試合に出場して、8得点8アシストを記録されています。リーグ制覇を成し遂げた2011、2012年の、”かつての”香川が戻ってきたと見る声もありますが、ご自身のパフォーマンスについては満足されていますか?
香川真司: 代表戦期間後の最初の2試合、ハンブルク戦とシュトゥットガルト戦は、よくなかったと思います。そのことには腹立たしく感じていますし、スタッツに関しては、自分では批判的に見ていますよ。得点とアシストについては、十分な結果とは言えないと思っています。もっといいプレーをして、とくにコンスタントに、どの試合でも得点に絡んでいきたいですね。これは1つの挑戦ではありますが、僕は貪欲に上を目指していきたいと思っていますし、練習で改善していきたいです。今は満足感は感じていません。
SPOX: 昨年ドルトムントに戻ってきて、移籍前のような活躍が見せられませんでしたが、そのときはいかがだったのでしょうか。
香川真司: 期待はとても大きかったですね。ファンも、そしてメディアもすぐに、大きなインパクトが与えられると思っていました。その期待に応えられなかったことは申し訳なく思います。批判は正しいものでしたし、僕自身そのことについて向かい合いました。ドルトムントのように勝利が求められるクラブにいれば、批判されることは比較的早く起こってしまうものです。サッカーでは結果が求められますし、うまくできれば賞賛され、そうじゃなければ批判を受けてしまうもの。そういったことに影響を受けないようにして、昨シーズンのような波の激しいパフォーマンスは見せないようにしたいと思います。
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