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2016年01月03日

「開幕戦で引退を実感した」ケール

Borussia Dortmund
ボルシア・ドルトムント
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昨シーズン限りで選手生活に幕を下ろしたセバスチャン・ケール。ツァイト紙とのインタビューにて同選手は、ここまでの半年間について振り返った。


2015年8月15日に開幕戦が行われていた時「ハワイにいたよ。朝早く起きていたんだ」という、元ドイツ代表。現役引退後に迎えた最初の夏は、ロサンゼルス、ハワイ、カナダ、ニューヨーク、キューバ、さらにはインドでも過ごしたという。


「家族とは10年以上、10日間しか一緒に過ごせなくてね。今はちゃんと米国で5週間一緒にいたよ。ただ米国からドイツに家族が戻るとき、僕はそれを空港で見送っていたんだ。そして自問自答したよ。これからどうする?メキシコか?カナダか?アラスカか?翌日にはハワイに向かった。そしてホテルの人に、何日滞在するのか訊かれたんだ。しかし答えはわからなかったよ。これは新鮮な、でも嬉しいフィーリングだったよ」


サッカーのことをまったく気にせずに、旅行するのがはじめての経験だった。「サッカー選手というのは、常にどこかコントロールされてるところがある。そういう窮屈さからの開放感を味わいたくてね。もう土曜日はサッカーの日じゃない。世間と同じ、ふつうの日になったんだ。」


この期間で学んだことはなんだったのだろうか?「楽になれたと思うよ」と元主将。「今ならサッカーのことを聞かれても、楽な気持ちでコメントすることができる。サッカーでは常に言動に気をつけて、バランスのとれた言葉を口にしなくてはいけない。愚かなことを一切口にできないことの難しさは実感したよ。これもビジネスだけどね。これの影響を強く受けすぎるのは大きなハンデとなるのさ。もちろんピッチでの責任もあるのだけれど」


ケールは再びそのサッカービジネスに戻ってくることを希望しており、既にUEFAのスポーツマネジメントを学習しているところだ。「サッカーに終わりはない。常に誰かがその穴を埋めることになるんだ。それは遅かれ早かれ誰もが経験することだよ。現役生活にピリオドを打つとき、スポットライトの灯りを消すときはくるもの。それでも人生は続くんだよ」


そしてハワイで元チームメイトらが開幕戦での勝利を収めたとき、ケールはあらためて引退したことを実感したと明かした。


「南の立ち見席の観衆らとともに選手たちが勝利を祝っていたのを見て、ああ本当に終わったんだと思ったね。そこまでのアドレナリンが出てくることはなかった。こういった経験をまったく別の世界で経験できたのは良かったよ」


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