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2016年03月04日

ドイツ誌kicker:ドルトムントvsバイエルン〜両チーム番記者の解説と先発予想

Borussia Dortmund
ボルシア・ドルトムント
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公式戦40試合で31勝、得失点差に至っては103/35と、見事なまでの数字を叩き出しているボルシア・ドルトムント。DFBポカール、そしてヨーロッパリーグでも勝ち進み、週末には勝ち点差5の首位、バイエルンとの直接対決が待っているところだ。特に後半戦では、ベルリン戦の1分のみと非常に好調。そのチーム状況について、番記者のトーマス・ヘネッケが分析する。


GK

前節のダルムシュタット戦では、軽い風邪の症状のため欠場したロマン・ビュルキ。昨夏に加入したスイス代表だが、しかしフライブルク時代よりもGKの出番の少ないドルトムントの中で、いまだその答えを見いだすことができていない。前々節のホッフェンハイム戦では、守備でのまずい対応から先制点を許すなど、これまでおかしてきたミスはあまりに多い。仮にまだ体調が戻りきっていないのであれば、ヴァイデンフェラーの方が信頼できる状態にあると言えるだろう。


CB

そのビュルキの前で、4バックを統率しているのがマッツ・フメルスだ。前半戦では凡ミスも露呈したドイツ代表だが、しかし今は素晴らしい状態にある。その一方で息のあったコンビを見せていたギリシャ代表ソクラテスは、筋損傷のために離脱を余儀なくされたものの、ボランチが本職のスウェン・ベンダーが新たな役割でも奮闘。一方でネヴェン・スボティッチに関しては、ハノーファー戦で好パフォーマンスを見せるも、ダルムシュタット戦で精彩を欠いており、厳しい立場に置かれている。


SB

トゥヘル監督が採用するシステムでは、非常に高い位置でプレーするのがこのサイドバックだ。最近ではウカシュ・ピシュチェクが調子を上げ、また逆サイドのマルセル・シュメルツァも精力的なプレーを披露。だがセンタリングの精度は、もうすこし改善したい。


MF

『パスマシーン』としてブレイクしたユリアン・ヴァイグル。ダルムシュタット戦では、いくつかミスがあったものの、その後は前半戦さながらの正確なパスを供給した。ここのところトゥヘル監督は、前半戦のときよりもヴァイグルを起用する頻度が増してきており、今はパートナーとしてギュンドアン、もしくはシャヒンと共にプレーする形となっている。守備を強調したいときにはギンターもオプションではあるが、しかし華やかさに欠ける感は否めない。


ドルトムントの中盤は魅力的で軽快、時にはマジックのようなプレーで魅了し、ドルトムントにとって特に強みとなるポジションだ。ただトゥヘル監督が「うちのPA内に侵入するのは難しいよ」と語るように、魅力という意味では前半戦の戦い方よりも、後半戦には物足りなさがある。しかしその反面で見事な結果と、そして効率的なプレーを披露。なかでも後半戦ではオーバメヤンが5得点4アシスト、ミキタリアンが4得点4アシスト、さらにロイスが3得点3アシストをマークしているところだ。


戦術、選手起用

最近トゥヘル監督は、ビルドアップの調整をはかっている姿が見受けられる。特にピシュチェク、ベンダー、フメルスの3枚を起用することを好んでおり、左SBのシュメルツァは比較的前に構え、ウィングに近い形でプレー。加えて選手起用でも調整をはかっており、先日のダルムシュタット戦では8人の選手を入れ替える策を披露、しっかりと勝ち点3を確保した。


総評:この注目の一戦に向け、ドルトムントの状況は明らかに良くなってきた。バイエルン戦に向け、トゥヘル監督は「しっかりと、頭をクリアにして試合に集中して臨むよ」とコメント。この機会をうまく活かし、リーグ戦でバイエルンにプレッシャーをかけていきたい。




先発予想

ビュルキ – ピシュチェク, S. ベンダー, フメルス, シュメルツァ – ヴァイグル – ギュンドアン, 香川真司 – H. ミキタリアン, ロイス – オーバメヤン



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