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2016年09月05日

フメルスとゲッツェの移籍に特別な想いを抱くヴァツケCEO

Borussia Dortmund
ボルシア・ドルトムント
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Wuppertaler SV v Borussia Dortmund - Friendly Match

トップ選手の流出。ボルシア・ドルトムントにとって、これは決して目新しいことではない。ただこの夏に起こったことは、ハンス=ヨアヒム・ヴァツケCEOにとっても初めての経験だった。特に今回は一人の選手の移籍、そして一人の選手の復帰に、同氏は特別な感情を抱いている。


「5月おわりのポカール決勝から、我々は非常に活発な動きを移籍市場でみせた。これほどのことは、私がドルトムントに来てからはじめてのことだろう」特に今夏ではマッツ・フメルス、イルカイ・ギュンドアン、そしてヘンリク・ミキタリアンといった主力選手の穴埋めに追われた。


ただ決して主力選手の流出は、ドルトムントにとって目新しいことではない。「この数年間、毎年重要な選手をうしなってきたよ。」と同氏。「ギリシャ神話のシシュポスのように、我々は絶えず岩を転がし上げていかなくてはならないのさ。」


そんな中でドルトムントが落ち着いた対処をみせることができているのは、ミヒェエル・ツォルクSDの存在があってのことだ。「彼は常に万全を期してくれているよ」


そして手にした豊富な資金を元に、ドルトムントは積極的な補強を敢行。エムレ・モルや、ウスマン・デンベレのような期待の若手選手も迎え入れることにも成功している。「デンベレはこれから素晴らしいキャリアを歩んでいく、そのための全てを兼ね備えた選手だよ」とヴァツケ氏は評価。「トゥヘル監督がトッププレーヤーにまで成長させてくれるだろう」と期待を寄せた。


ヴァツケ氏が求める地元への意識


ただその中でもまだヴォツケ氏の心に残る移籍がある。「特にマッツ・フメルスの移籍は辛かった。私がマッツの保持に向けた努力は、これまでの選手にはみせたことのなかったほどものだよ。電話で話したり、時折プライベートでもあったりしてね」


それでもドルトムントのキャプテンは、故郷のバイエルンへと戻ることを決断。ただだからこそ、ヴァツケ氏は悪い感情を抱いていないという。ボルシア・ドルトムントにとって、選手たちが「この地域の人たちにとっていかにサッカーが重要なことか」を理解することを求める同氏としては、「むしろマンチェスター・シティに移籍する、というほうが理解できなかっただろうね」と言葉を続けた。


逆にこの夏にバイエルンから復帰をはたしたのが、マリオ・ゲッツだ。「常に彼が復帰できればと思っていた」と明かしたヴァツケ氏は、「彼はここで育った特別な選手。そしてホームに戻ってきたいと願っていたんだ」と、この地でドイツ代表にまで飛躍を果たしたゲッツェの復帰を歓迎している。


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