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2016年09月10日

ドイツkicker誌【今週のインタビュー】セバスチャン・ローデ

Borussia Dortmund
ボルシア・ドルトムント
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曜日に行われるライプツィヒ戦は、異なるサッカーカルチャーをもったクラブ同士の戦いとして注目を集めた一戦でもあるが、今夏にチーム再編をはかったドルトムントのセバスチャン・ローデは、これから迎えるリーグ戦、国内カップ戦、CLとのタフなスケジュールを前に「全体的にレベルアップできたのかが試される」時期にあるともみている。

kickerとのインタビューの中でバイエルンから来たMFが語る伝統、定位置争い、そしてトゥヘル監督とグアルディオラ監督下における自身のプレーの違いとは。

最近、ドルトムント市内を見て回られたそうですね。街やクラブの印象はここまでいかがですか?

あれは楽しかったよ。ドライファルティヒ教会からスタートしたんだ。街の歴史を垣間見ることができたし、そこでマインツ戦に向け、ファンと一緒に祈りを捧げたよ。それからボルズィヒ広場に行って、まぁあそこはとても知られてるけど(笑、そこでスタジアムと、(かつての本拠地)シュタディオン・ローテ・エルデに行ったんだ。

土曜日はライプツィヒ戦が控えています。異なるサッカーカルチャーを持つ同士の戦いと見る声もあり、プラスチッククラブvs伝統的クラブ、なんて表現もなされていますね。このことについてはどう思われますか?

相手のクラブにどれだけ伝統があるかなんて、大して気にしてなんかないよ。僕たちにとっては相手がだれであろうと、勝ち点3を取りに行くことに代わりはないんだ。そしてそれが今回は、ライプツィヒ戦だということ。そしてこれが彼らにとって、ホームでのはじめてのブンデス1部での戦いだということだ。とても特別なことだろう。でもそれ以外のことについては、特に僕は気にかけるようなことはないね。

ただ多くのファンにとってが議論の対象となっていますが、本当にブンデスリーガでプレーする選手として、本当にこのことを全く考えてはいないのでしょうか?

「まったく」というのは正しい言葉ではないね。もちろん伝統的なクラブには、例えばホッフェンハイムのようなクラブよりも多くのファンがいるものさ。でも最近はそういうクラブが増えてきているのも確かなことだよ。プレミアなんて、ほとんどそういうクラブしかないじゃないか。それはライプツィヒについても、レヴァークーゼンやヴォルフスブルクのようなクラブについても言えることだろう。ただ観衆の数という点では、後者のクラブたちとは異なるものがある。それは彼らの存在が、旧東ドイツの人たちにとって有益なものだったともいえるさ。

RBライプツィヒの実力については、どうお考えですか?

若く、積極的に走ることをいとわない集団だ。彼らは新しい監督を迎え入れ、ポカール1回戦ではライバルの2部ドレスデンに足元をすくわれてしまった。まだ自分たちを模索している時期にあるのだろう。僕自身は、あそこの雰囲気を楽しみにしている。僕たちにとって、決して簡単な試合にはならないと思うね。

このライプツィヒ戦を皮切りに、ドルトムントはこれからタフなスケジュールが続きます。今夏には大きなチーム再編も行われましたが、どこまでそのプロセスは進んでいると思われますか?

これから負担が大きくなっていくね。3日おきに試合が行われていくというのは、若い選手にとってはちょっとした新しい経験だ。そのためにはコンスタントさをもたなくてはならない。これから全体的に成長できたかどうかが試されることになるね。

定位置争いについてですが、ミヒャエル・ツォルクSDは、時には厳しい決断が下されることも選手たちは頭に入れて対処する必要があると述べていますね。

僕たちの選手層はとにかく厚い。ベンチに座っているメンバーのクオリティはとにかく高いものだよ。それはミケル・メリーのがチャンピオンズリーグのメンバーから外れたことからも見て取れるだろう。でも監督は決まった数の選手しか登録できないし、メンバーには18人しか組み込めないものなんだ。何人かは失意を感じることだろう。でも逆に3日ごとに試合があれば、多くの選手が求められるということもある。そういうものだよ。

それはバイエルン時代ですでに経験済みですね。定位置争いでは安心できる人、そうじゃない人がいると思いますが、どのように対処すべきだと思われますか?

そうだね、バイエルン時代には何度か観客席で試合を観戦することもあった。大事なことは、頭を下げないということ。それでは何にもならない。ただそもそもこれだけ選手層が厚いなら、安心できる選手なんて誰一人としていないものさ。出場のチャンスが与えられれば、それはとりあえず合格という意味。僕の目標としては、コンスタントにパフォーマンスを発揮して、そしてメンバー入りを確実にするということだよ。

ご自身の闘争心あふれるプレースタイルは、ドルトムントの中盤では珍しい存在となっているのでしょうか?

僕は誰とも比較なんてしたくはない。そもそもユリアン・ヴァイグルは異なるタイプの選手だし、それはヌリ・シャヒンについてもいえることだよ。ゴンザロ・カストロはよりオフェンスにクオリティをもった選手だ。でも多彩なメンバーが取り揃えられていることは重要なことだと思うね。

バイエルンからドルトムントに加入した際、ペップ・グアルディオラ監督はご自身のスタイルを特に評価することはなかったと、信頼を得ているという感覚はなかったと振り返っています。ここまでのドルトムントではいかがですか?

今はあらゆる部分で、大きな後ろ盾を感じているよ。トーマス・トゥヘル監督は、僕がドルトムント移籍を決断した大きな理由となった人物だ。もちろん契約を交わす前に話し合いを行っているけど、とても信頼を感じているし、それがさらなる自信へとつながっているね。

アンドレ・シュールレやヘンリク・ミキタリアンに対しては、トゥヘル監督は自己啓発を送っているそうですが、ご自身も受け取りましたか?

いや。

何かそのほかに受け取ったものが?

彼は僕のことをだいぶ前から知っていたんだ。オッフェンバッハのAユースでプレーしていたことからね。彼はそのときマインツのAユースの監督だったんだ。僕が持つクオリティのことは知っていてくれているし、それからどう僕が成長していくのかをチェックしてもいたんだよ。そして彼が僕に言ったことは、バイエルンで成長したところもあるだろうが、プレースタイルについては一歩下がってみるのもいいのではないかって話ていたんだ。フランクフルト時代や、オッフェンバッハ時代の時にようにね。

つまり?

ミュンヘンではとにかくパスゲームに重きを置いていた。その中では、例えば中盤でボールを持って相手に仕掛けていくということは、あまり好んでみられないものなんだ。でもそういったプレーを僕はまた、ここドルトムントで期待されているんだよ。

最後にドイツ代表について質問です。バスティアン・シュヴァインシュタイガーの代表引退に伴い、ご自身の代表招集のチャンスについてはどのようにお考えでしょうか?

まずクラブで力を発揮しないことには。ドルトムントでプレーできればできるほどに、ヨアヒム・レーヴ代表監督からの注目を得られることにはなるだろう。確かにあのワシのエンブレムがついたユニフォームの袖を通すことは目標だ。でもそこにこだわり過ぎても何にもならないよ。それにそもそも決めるのは代表監督であって、僕にはどうしようもないところもある。できることはクラブでのパフォーマンスで、アピールをしていくということさ。


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