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2016年11月16日

「席を用意された人間はいない」 競争促すハリル「より良い選手を選ぶ」

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15日に行われたFIFAワールドカップ ロシア アジア最終予選第5節で、日本代表がサウジアラビア代表と対戦。首位をホームに迎えた大一番で、MF清武弘嗣(セビージャ/スペイン)のPKとMF原口元気(ヘルタ・ベルリン/ドイツ)の最終予選4試合連続ゴールが決まり、2-1と勝利を収めた。

試合後、日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督が記者会見に出席。「本当にエクセレントな勝利とは言えないが、良い試合をしたと思う」と振り返った。

ハリルホジッチ監督は「相手は非常に美しいチームだった」とサウジアラビア代表の印象を語り、「しかし、日本が勝った。本当にエクセレントな勝利とは言えないが、良い試合をしたと思う。本当に我々も困難な状況だったが、これはグループ、チームの勝利だと思う。勇気と強い気持ちを持ったチームだと思う」と、選手たちを称えた。

「もう少し(多くの)得点を取れたと思うし、この最終予選でまた失点してしまったことは良くなかったと思う。本当は失点なしで終えたかった」と反省の弁を口にしつつも、指揮官は「今日は本当に美しくて大きな勝利だった。今日の選手を祝福したい。そして、誇りに思う。彼らの戦う意識、気持ち、行動に関して、本当に強いサウジアラビアに対して、よく勝ったと思う」と称賛の言葉を重ねた。

今節では、FW本田圭佑(ミラン/イタリア)やFW岡崎慎司(レスター/イングランド)、MF香川真司(ドルトムント/ドイツ)といった面々がベンチスタートとなり、FW久保裕也(ヤング・ボーイズ/スイス)、FW大迫勇也(ケルン/ドイツ)、清武が先発メンバーに名を連ねた。

ハリルホジッチ監督は「毎回、このチームの強みは組織(としての)スピリッツだと言ってきた。もちろん、何人かの選手たちはトップパフォーマンスではない。ある監督は、そうでなくても信頼して使い続ける人もいるかもしれない。ケガをしても使い続ける状況もあるかもしれない。ただ、私は躊躇なく、より良い選手を選んでプレーさせた」と選手起用の理由を説明。以下のように続けた。

「ある時期は、我々の80パーセントの選手が地元(海外)でプレーしていなかった。3カ月か、6カ月の間、厳しい状況が続いてきた。そして、何人かの方々(メディア)は、『ヴァイッドが言い訳を探している』という記事も書いていた。ただ、我々は選手の状態を完璧に把握しており、最後の最後まで厳しい状況が続き、これからも続いていくと思う。特に、海外組はもっと頻繁にプレーしてほしい」

「エイジ(川島永嗣)、本田、岡崎、シンジ(香川)の全員が、クラブで厳しい時期を過ごしていることは知っている。ただ、彼らには『先発で続けなさい、先発を取れるクラブに移りなさい』と繰り返し言ってきた。我々のチームの強みは、海外組のプレー回数が多いことによって決まる」

そしてハリルホジッチ監督は「確実に席を用意されている人間はいない。他にうまい人が居れば、その選手をプレーさせる。私はそう考えている。もちろん、プレーできない選手は嬉しいとは思わないだろうが、私はこのやり方でやっている。各自が先発を脅かす存在になるべきで、そこには競争がある」と、選手たちの競争を促し、奮起を期待した。

「このチームにはかなり大きなチャンスがある。このキツい時期を勝利で終えた。勇気と責任感を全員が同じように持ち、完璧に私がやりたいことを把握している。A代表に入りたければ、良いパフォーマンスを維持しなければならない。プレーしていなかった選手も、先発を外れた選手もみんなを励ましていた。このスピリットをキープしてほしい。それがいつか報われると思う。ただ、何も終わっていない。まだまだデリケートで難しい試合が続いていくと思う」

きんg

 


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