ドイツ最大のサッカー専門誌 - kicker日本語版

2017年04月14日

バス爆破から24時間以内の試合開催にトゥヘル監督が苦言、UEFA側は反論

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


CL8強モナコ戦1stレグの開始1時間半前に、ホテルから出発したばかりのチームバスが爆発物により攻撃されたボルシア・ドルトムント。

それからわずか24時間も立たないうちに、モナコ戦が行われたことについて、試合開始前からトーマス・トゥヘル監督は「もっと時間があったならば」と強い憤りをあらわにした。

特に選手達は「決して普通の状況ではなかった」ことから、出場の決断はそれぞれに決めさせたとのことで、「問題があれば、それを解決するのがプロだが、しかしその前に我々は人間なんだよ」とコメント。

そして選手達はそれぞれに意見をもっていたものの、しかしどの選手も試合に対してポジティブな考えを抱いており、ハンス=ヨアヒム・ヴァツケCEOは選手達へ「感謝の気持ち」を述べている。

だがトゥヘル監督の怒りは、試合後もおさまることはなかった。

「UEFAがスイスで決めてしまったんだよ、この日程でやるんだとね。こちらはそれを受け入れるしかないのさ。まるでビールケースでも投げつけられたかのように思っているんじゃないか」

しかしUEFA側はこれに対して、あくまで「クラブ、そしてドルトムントのセキュリティとともに決定した。そもそも時間の猶予があったわけでないし、そもそも誰からもプレーできないというシグナルは全くありませんでした」と反論。

一方でFIFAにてセキュリティを担当しているヘルムート・スパーン氏は「仮に死者が出ていれば、試合を行うことは決してなかっただろう」との見方を示しており、トーマス・デメジエール内務大臣も日程の影響は「テロに屈したことも意味しかねない」とコメント、実際にヴァツケCEOも、「民主主義と自由が試されている」と、予定通りに行うことの意義について口にしている。

しかし主将のマルセル・シュメルツァは「バスが爆発物で攻撃され、中には30人が乗っていたんだ」と苦しい胸の内を明かしており、ドルトムントは選手達のメンタルへの影響を危惧して、心理カウンセリングも導入していくとのこと。

トゥヘル監督は「これからどうしていくか考えなくては。クリアにしていくことで普通に戻っていけるのだから」と語った。


  • ブンデスリーガ・各チーム情報