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2017年04月16日

トゥヘル監督、バス爆破の傷は「みんなで乗り越えていく」

Borussia Dortmund
ボルシア・ドルトムント
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火曜日開催予定となっていたCL8強モナコ戦1stレグ開始1時間半前、ホテルを出発したチームバス付近で、3つの爆発物が爆発。これによりバスが損傷し、乗っていたバルトラが負傷。そのまま病院へと搬送された。

そしてシュピーゲル紙が伝えたところによれば、ドルトムントのハンス=ヨアヒム・ヴァツケCEOは、このときにチャンピオンズリーグをこのまま棄権することにさえ思いを巡らせたという。

「大会から棄権することを少し考えたよ」そう明かした同氏だったが、しかしながら「それでは犯人にとって勝利を意味することになる」と思い返したことを明かしている。

またヴァツケ氏によれば、事件から24時間たらずで開催されたモナコ戦での出場について、選手たちにプレーするかどうかを選択してもらったとも述べており、「プレーできる状態になければ正直に監督に伝えて欲しい。我々はそのことをしっかりと理解するし、サポートをしていくから」と伝えたとのこと。

さらにヴァツケ氏は、これはドルトムント単体を標的としたものではなく、あくまで「ドイツ連邦共和国全体に対してのものだ」との見方を示した。

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なお厳戒態勢のなかで行われた週末のフランクフルト戦は、チケットは完売となり応手最大のスタジアムは8万人を超える観衆で埋め尽くされた。

そのなかでも特に大きな盛り上がりを生み出したのが、復帰を果たしたマルコ・ロイス。いきなり先発でカムバックを果たすと、そのわずか数分後にはプリシッチのアシストから先制点をマーク。そのままハーフタイムで退き、ベンチからチームの勝利を見守っている。

試合後には、選手たちはバルトラのユニフォームを掲げ、名物である黄色い壁、南側の立ち見席にむかって勝利を祝っている。試合後にトゥヘル監督は、「みんなが一丸となって乗り越えようとしている。それを示していたよ。感動的なシーンだったね」と述べ、「我々はここの仲間たちと一緒に、再び楽しみを感じながら物事に取り組もうとしたんだ。できる限り高いレベルでプレーできるように努力したよ」とコメント。

「試合中の方がむしろ選手にはいいのかもしれない。試合が終わってしまうと、またあのことが話に出てきてしまう。今日は我々らしい、素晴らしいところを見せられたよ。大きな賞賛に値するよ。素晴らしい午後だったね」と言葉を続けた。

果たして水曜にモナコにて行われるCL8強モナコ戦2ndレグが、次の癒しの場所となってくれるのだろうか?1stレグでは1点差ながらアウェイゴールを3点も許す展開となっているだけに、もしも勝ち抜けを果たせれば大いに歓喜へと包みこまれることだろう。


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