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2017年05月27日

ドルト主将、5年前の独杯大勝を後悔?…ソクラティスは「今回は90分で勝つ」

Borussia Dortmund
ボルシア・ドルトムント
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 日本代表MF香川真司が所属するドルトムントは、27日に行われるDFBポカール決勝でMF長谷部誠が所属するフランクフルトと対戦する。

 ドルトムントの守備の大黒柱であるギリシャ代表DFソクラティス・パパスタソプーロスは地元紙『レヴィア・シュポルト』(25日付)に、キャプテンのドイツ代表DFマルセル・シュメルツァーは高級紙『ディ・ヴェルト』(24日付)にそれぞれインタビューに答えている。

 ソクラティスは「(4年連続の決勝は)特別な感情だ。過去3年連続で負けてきたんだ。決勝での敗戦は常に胸が痛むものだが、自分たちが有利と言われている試合で負ける(2015年のヴォルフスブルク戦)のは、なおさら辛い。今回も僕たちが本命だ。今、目の前にタイトルの大きなチャンスがあるんだから、それを生かさないといけない」と、ドルトムントで未だに主要大会無冠であるキャリアを振り返って、タイトルへの渇望を強調した。

 その一方で、ドルトムントで優勝経験があるシュメルツァーは「常にDFBポカール決勝の日付は頭のなかにあるんだ。バイエルンと当たるまではね。今年は、準決勝でバイエルンを倒して4年連続の決勝進出だから、凄い良い気分で試合に挑めるよ」とバイエルンの存在の大きさを抜きにはタイトルを考えられないようだ。

 また、「バイエルンを5-2で破った決勝は忘れられないね。でも、今思えば、あの試合は僅差で勝っていれば良かったかもしれない、と思うんだ。あの後から、バイエルンは僕らの主力を一気に引き抜くために投資を惜しまないようになったんだ」と会心の勝利がバイエルンに覇権を握られるターニングポイントになったと語った。とりわけチームの精神的主柱で、プレー面でもチームをリードしたドイツ代表DFマッツ・フンメルスの移籍は本当に痛手だったと振り返った。

 現在チームを取り巻くガボン代表FWピエール・エメリク・オーバメヤンの移籍報道(26日付の『ビルト』紙はすでに移籍する意向を幹部に伝え、了承を得ていると報道)やトーマス・トゥヘル監督解任の動き(今シーズン限りでの退任が濃厚と報道)などの騒動に関しても、両者ともに「僕らはポカール決勝を前にして団結している。とにかく優勝したい。外部からの影響は全くない」という見解で一致している。それに加えて、「移籍も含めて将来はオープンだ」というソクラティスは、「何かあればすぐに外に漏れてしまうのは問題だと思うけどね」とクラブの経営陣に一言つけ加えるのも忘れなかった。

 今年4月に起きた爆発事件もチームの団結を高めた。爆発により負傷したスペイン代表DFマルク・バルトラは、ブンデスリーガ最終節で涙の復帰を果たし、DFB杯決勝にも先発出場が見込まれている。

 香川の爆発事件に関するブログの内容は、ドイツでも全訳されて注目を集めたが、シュメルツァーも同じ意見のようだ。「チームで試合に挑むと決めたんだ。でも、あのUEFA(欧州サッカー連盟)の僕らに対する判断は間違っていたと思うよ。仮にその意見表明にUEFAが罰金を課そうとしたとしても、そんなことは本当にどうでも良いことだったんだ。あの場で僕らの意見を明らかにすることが重要だったんだから。その試合のチームの出来やファンたちの対応には誇りに思うよ。でも、もしあのときバスに座っていて、後から入ってくるいろんな情報を総合したら、あのときのUEFAの決定への僕らの怒りは誰でも理解できると思うんだ」と未だにあの事件が尾を引いていることを示唆した。

 決勝はベルリンのオリンピアシュタディオンで開催される。出場が危ぶまれるシュメルツァーの一方で、ソクラティスはスタメン出場が濃厚。「ドルトムントで、とにかく最初のタイトルを取りたいんだ。(昨年はPKを外しているが)今回は90分で勝つと思うよ」と強気の姿勢で必勝を期した。

 2011-12年シーズンの2冠達成以降、主要タイトルから遠ざかっているドルトムント。それぞれの決意を胸に、5年ぶりのタイトルに挑む。


きんg

 


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