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2017年09月15日

トッテナム戦で詰めの甘さを露呈したドルトムント

Borussia Dortmund
ボルシア・ドルトムント
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ナイーブ?甘い?リスキー?:トッテナム戦での敗戦後、ボルシア・ドルトムントの選手たちはそんな批評を耳にすることとなった。確かにプレミア昨季2位のチームを相手にして、ドルトムントは1時間にわたって試合を支配し、キープ率は70%近かったものの、しかしながら敗戦にはふさわしい内容だったといえるだろう。

ボシュ監督にとって、プレミアのクラブとの対戦は鬼門だ。昨季にはヨーロッパリーグ決勝にて当時アヤックスを率いていた同監督は、マンチェスター・ユナイテッドに0−2で敗戦。さらに水曜日にはトッテナムに1−3で敗戦を喫したのである。両方の敗戦ともにプレミアという共通点だけでなく、このときのマンチェスター・ユナイテッドも、トッテナムのポチェッティーノ監督もまた、これまでの自分たちのサッカーを封じる形で勝利を収めてみせたのだ。

戦前には、ボシュ監督は「トッテナムは我々と同様の哲学を持っている。高い位置に構えてくるよ。我々としては意欲的に、自分たちのサッカーを展開して、プレッシャーをかけていきたい」と意気込みを見せており、先日のフライブルク戦からは5選手を入れ替えて臨んできた。

確かにドルトムントは試合をコントロールし、前半の45分間でのキープ率は67%をマーク。チャンスもトッテナムを上回っていた。しかし問題となったのは、トッテナムがわずか2回で2得点を決めてしまったということ。加えて意欲的なトッテナムが、ナイーブなドルトムントのディフェンスを崩してしまったということである。

ドルトムントが追いかける展開となったのは、試合開始からわずか4分後での出来事だった。これまでドルトムント戦を得意としているソン・フンミンが裏へと抜け出し、ソクラテスがマークにつき対処を試みたものの、GKビュルキの至近距離からゴール隅にシュートを叩きこみ先制。試合前に「トッテナム相手でも安定したプレーをみせたい」と語っていたシャヒンの目論見は早くも崩れ去った。

それからもトッテナムはドルトムントにボールを回させる形で試合は展開。確かにわずかなカウンターのチャンスのみしか見られなかったが、しかし逆にボシュ監督が期待していた攻撃サッカーはなかなかゴールを割ることができず、11分に香川真司のアシストからヤルモレンコが豪快に同点ゴールを決めたものの、わずかその4分後には再びドルトムントは、シャヒンとソクラテスがケインのパワーに押されて突破を許し、決勝ゴールを決められている。試合後、ボシュ監督はこの場面について「甘かった」と悔しさをにじませた。

ただ確かにオフェンスという意味では、前半に関して言えばドルトムントはかなり見せることはできていたかもしれない。だが最前線のところでトッテナムとは対照的に決定力不足に泣き、プリシッチにオーバメヤンもシャープさと正確性に欠けていた。ただ確かにドルトムントにはチャンスはあった。2度オフサイドかどうか微妙な場面でのゴールシーンがあり、そのうちの1度はミスジャッジだったのだが、共にノーゴール。その直後にドルトムントは追加点を取られ二点差とされてしまっている。

「主審がこの試合をさばけるだけのレベルになかった。なぜあれがオフサイドなのか、それを証明できる人間など誰もいないよ。もしもあれが決まっていたらどうなっていたのか、ぜひ見て見たかったものだ」とミヒャエル・ツォルクSDは批判を展開。ボシュ監督も「失望している。結果よりも内容のある試合だった」と肩を落とした。しかし事実として、その後の30分間はドルトムントは相手に圧倒されており、むしろそれ以上に失点を重ねなかったことを幸運に思うべきだろう。ポチェッティーノ監督も「我々の本当のレベル、自分たちのサッカーをみせられた」と、本拠地での今季初勝利に胸を張っている。


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