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2017年11月21日

ドルトムント、陰で飛躍支えたミスリンタト氏、トゥヘル前監督が引き金でアーセナル移籍へ

Borussia Dortmund
ボルシア・ドルトムント
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ボルシア・ドルトムントで競技部門のリーダーを務めるスウェン・ミスリンタト氏が、12月1日づけでアーセナルのヘッド・オブ・リクルートメントへと就任することが正式に発表された。移籍金は100万ユーロ。元シャルケ監督のヴァインツィール氏や元レヴァークーゼン監督のシュミット氏、元シュトゥットガルト監督で現ドイツ代表ACシュナイダー氏らとともに、2011年に監督ライセンスを取得した44歳は、2007年からドルトムントに所属し、2009年からスカウト担当を務める人物。

人材発掘で定評のあるドルトムントのなかで、ミスリンタト氏はこれまで香川真司やピエル=エメリク・オーバメヤン、ラファエル・ゲレイロ、さらにウスマン・デンベレらの獲得において、スカウト担当として大きな役割を果たしてきた。

しかし昨年10月にはトーマス・トゥヘル前監督との確執が伝えられたものの、だがその最中にドルトムントはむしろミスリンタト氏を競技部門のリーダーへと”出世”させており、2021年までの契約を締結。逆にトゥヘル監督のほうは、最終的に昨季限りでチームをあとにしている。

ミヒャエル・ツォルクSDは「彼とは10年も、側近として深い信頼をおき共に仕事をしてきた。そして彼は、ドルトムントで素晴らしい仕事をしてくれたよ」と賞賛。「数週間前に彼から、アーセナルから非常に好条件のオファーを提示され、それを受け入れたいという申し出があったときに、その気持ちを邪魔するようなことがあってはならないとおもった」と言葉を続けている。「素晴らしい仕事を一緒に行うことができたよ。」

またそのミスリンタト氏は、ドルトムントでの成功について「ここのスカウティングスタッフは、それぞれが非常に高いレベルでうまく機能していたんだ。それが自分にとって、非常に大切なものになっていたよ。」と述べ、「私はここで生まれ、そして2006年からこのクラブにいた。だからこれからもこことの繋がりは持ち続けるし、ここの素晴らしい時間を忘れるようなことは決してない」と語った。


だがそれでも移籍を決断した理由。それは、昨シーズンまで指揮をとっていた、トーマス・トゥヘル前監督との因縁が引き金になったという。「それがなければ、移籍なんて思いもしなかっただろう」との考えを示したミスリンタト氏は、フェルナンド・トレス獲得失敗後に、練習場でトゥヘル前監督と口論となり「その後にクラブ内で出入りできないところができたり、クラブのスタッフとのコミュニケーションが禁じられるようなことがあったんだ。彼らは私にとっては友人でもあるのにね。それから少しずつ、考えが変わってきたよ。それまでにもオファーはきていたが、その時は受け入れる気持ちなんてなかったのだが」

そんなミスリンタト氏だが、自身が去ったあとでもスカウト部門は安泰だとも考えており、「心配はしていないよ。まったくね。ここのスタッフは非常に高い専門的なクオリティを持ち合わせているし、チーム内で落ち着いて対処していくことだができるだろ。ここのスタッフは何よりもサッカーのために生きている。それを私はとても評価しているし、逆にこのことを恋しくも思うことだろうね」と語った。


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