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2017年12月12日

シュテーガー監督に求める「今のドルトムントに足りないもの」の改善とは

Borussia Dortmund
ボルシア・ドルトムント
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日曜日にボルシア・ドルトムントへの就任が発表されたペーター・シュテーガー監督。ミヒャエル・ツォルクSDは決断に至った理由について、「ケルンでは4年以上にわたり素晴らしい仕事を行なってきたし、継続して発展させてきた人物だ。大きな安定感をチームにもたらす手腕をもっている。それをすでに証明しているということだよ。そしてそれこそ今の我々に不足している部分なんだ」と説明。「我々はペーターと彼のコーチ陣と共に、この状況からできるだけ早く抜け出せることを願っている」と説明した。

シュテーガー監督招聘におけるメリットととして挙げられる点の1つとしては、前任者のペーター・ボシュ監督への批判ポイントの1つとなっていたシステムにおける多彩さをもたらせるということが挙げられるだろう。特にシュテーガー監督はただシステムを変更するというだけはなく、既存の選手の状態や能力を活かす形で3バックや4バック、5バックを使い分けることが可能だ。

確かに今シーズンこそ開幕前にチームの得点王モデストが移籍し、さらに主力選手が大量に離脱を余儀なくされるなどの不運にも見舞われ、14試合未勝利でチームを後にすることにはなった。だがそれ以前の4年間ではその強固な守備力によって、1部と2部と行き来していた古豪を、25年ぶりに欧州の舞台へと復帰させたその手腕にも期待したい。

ボシュ監督への批判ポイントのもう1つでもあった失点が多い理由について、これまで敵将として見てきた指揮官は、クオリティの問題ではなく「いくつかのことがうまくいっていないところがある」と指摘。開幕から5試合連続無失点スタートも、気づけばリーグで4番目の失点数を記録する守備力の立て直しを目指していくことになる。


ちなみにペーター・シュテーガー監督は、来年には1つの記録を樹立することに。前半戦はケルンの指揮官としてヨーロッパリーグを戦った同氏は、ヨーロッパリーグ史上はじめて、1シーズンで異なる2つのクラブでチームを率いて戦うことになるのだ。

なお欧州リーグ全体のなかで最初に2つのブンデスのクラブで1つの大会に出場したのは、「日本サッカーの父」と称されるデットーマール・クラマー氏であり、1977年の前半戦ではバイエルン・ミュンヘンにて当時のUEFA杯に出場、そしてその冬にフランクフルトとのローラーント・ジュラ監督との電撃トレードでフランクフルトに移籍すると、後半戦ではそのフランクフルトにてチームの指揮をとった。

一方のローラーント・ジュラ氏の方は、前半戦のうちにUEFA杯でそのフランクフルトに敗れていたことから出場は叶わずにいる。


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