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2018年04月11日

放出候補のシャヒン「残り5試合にむけアピールさせてもらえた」

Borussia Dortmund
ボルシア・ドルトムント
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もうドルトムントには居場所はない。今夏に行われるであろうチーム再建の”被害者”ともいうべきその代表格として、かつてドルトムントで主将も務めたヌリ・シャヒンの名前があがっている。しかし週末に行われたシュトゥットガルト戦では、29歳のMFはまだチームを後にするのは早すぎると感じさせるパフォーマンスを披露してみせた。

試合後、レポーターから「この試合でもっとも価値のあったことは?」との問いに対し、シャヒンは「勝ち点3だよ」と選手としての責務を果たすかのように即答すると、その後には笑顔を浮かべて「あと、自分がプレーしたことかな」と付け加えている。実に45日ぶりとなったこの試合でシャヒンは見事アピールを行うことに成功したのだ。

ここのところ周囲からは、あまり目にしたくないような言葉が自身の周りを覆っている。ドルトムントの放出候補に名前が挙げられ、特にアスレティシズムやフィジカル面で求められるなかで、明らかにシャヒンはそのタイプの選手ではない。ただそのテクニックと司令塔としての存在感は、ドルトムントでは引き続き高く評価されているものであり、今回のシュトゥットガルト戦での勝利(3−0)後、ペーター・シュテーガー監督はシャヒンに対し賛辞をおくった。「ヌリは本当にいいプレーをみせたね」

さらに指揮官によれば、シャヒンは「常に計算に入っている」選手であり、「いつでも準備ができている」とも評価。だが2月22日に行われたELアタランタ戦い以来、ここまでシャヒンは1度も先発メンバーに名を連ねることはなかった。これまでシュテーガー監督はダフードやカストロを中盤で起用する傾向があり、ダフードとカストロのコンビは4回、ヴァイグルとダフードのコンビは2回、そしてヴァイグルとカストロのコンビは1回、中盤の先発として起用している。

シュトゥットガルト戦の前に起用について聞いたというシャヒンは、チームが立ち上がりから苦労していたなかで、それでも辛抱強く見守ってくれていたことについて感謝。「それで僕は、残り5試合にむけてのアピールを行うことができたんだ」と語った。ドルトムントが掲げる目標はただ1つ、チャンピオンズリーグの出場権を、2位という結果で掴み取るということ。「それがこの、とても興味深かったシーズンでは納得できる結果じゃないかな」

シャヒンは興味深いという言葉で表現したが、つまりは問題を抱え、苦しいシーズンを戦いぬいてきたということだ。今のドルトムントでは、2004/05シーズンに倒産の危機に瀕した際と比較できるほどに、「サッカー面以外のことが話題になっている」状況であり、そのなかでシャヒンの名前は毎週のように扱われてきた。「実際に、いろんなことが起こるとは思うね」とシーズン終了後について、シャヒンは予想。「厳しい」分析が行われるとみているが、ただ何よりもまずはチャンピオンズリーグ出場権を確保することが先決だ。

それからシャヒンも自分自身で今シーズンを振り返る考えを持っている。「良い時期と悪い時期が極端だった。プレーできる状況か、全くプレーできなくなる状況かという感じだったね」だが再びここにきて改めてその存在感を示したシャヒンは、ロッカールームに下がる際に、ジャーナリストらに対して「まだ皆さんのリストのなかでは、僕は下のほうに位置しているのかな?」と問いかけていた。


 


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