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2018年06月18日

ジョーカー起用を「合宿中に言われた」ロイスが、プレーと言葉で先発をアピール

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ドイツ代表の危機管理マネジメントは、すでに発動している。不甲斐ないメキシコ戦での敗戦翌日はメディアを完全シャットアウト、そのため2024年ユーロ開催招致に向け大使を務める、元主将フィリップ・ラームのプレスカンファレンスについても中止となった。

ドイツ代表としてはむしろチーム内で、結果よりもよほど深刻な戦いぶりを露呈してしまったことについての話し合いを行う必要がある。試合後、マッツ・フメルスからは強い口調でチームに檄が飛ばされており、さらにジョーカーでの出場となったマルコ・ロイスからは、1つのシグナルが送られたのだ。

この試合でヨアヒム・レーヴ監督は引き続き、トップ下にメスト・エジル、そして左ウィングにユリアン・ドラクスラーを配置。ただロイスによればこの判断は、かなり前から下されており「合宿中にも知っていたことだよ。この大会がとても長丁場になるということを意識していたからね」。とコメント。

「特に重要な試合で」必要とされていたことが、その理由だったようだが、これにロイスは「でも今回の試合だって、もちろん重要なものだったさ」との考えを強調しており、今回の試合はまさにそれを証明するものだったともいえる。

特にドイツ代表は合宿期間中にも、行われたテストマッチ2試合ともに精彩を欠いたプレーを露呈しており、マネージャーを務めるオリヴァー・ビアホフ氏は「初戦でいいシグナル」を発信できることを期待し、「連覇となれば辛い状況も迎える。コーチ陣はそこで解決策を見出してはいかなくてはならないものだ」とコメント。

だが初戦で出された結果は、まさに幻滅という言葉にふさわしいものであり、それと同時にこの半年間の不振を改めて再確認させるものでもあった。レーヴ監督としては「プランを完全に崩壊するのではなく」、これからは「修正をはかっていかなくてはならない」と強調。

そこでマルコ・ロイスという存在は重要な役割を果たすことになるだろう。すでに合宿中においても、ロイスは好印象を残していたのだ。そして今回のメキシコ代表戦でも、途中出場からチームにアクセントをもたらす活躍をみせている。

いかに自分がチームに求められている存在か。ロイスはそれを、パフォーマンスのみならず、自身の発言からも示してみせた。「もちろん先発できなければ失望するものさ。誰だってプレーをしたいと思うものだよ」

次戦のスウェーデン戦では、その機会が訪れる可能性はあるだろう。ただメキシコ戦での不甲斐ない敗戦からいえることは、ドイツ代表が抱える問題は決して、マルコ・ロイスの先発起用というだけで修正をはかれるようなものでもないということである。


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