ドイツ最大のサッカー専門誌 - kicker日本語版

2018年07月11日

ファヴレ監督と共に、ドルトムント再建を担う2人のアシスタント

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


まるでスイスの時計のように、スイス人指揮官ルシアン・ファヴレ監督の初日の練習は、10時半ちょうどにスタートを切った。その両脇を固めるのが二人のアシスタント、エディン・テルジッチ氏とマンフレッド・シュテフェス氏である。ただパーコースの準備を行うためだけにそこにいるわけではない、それを初日からさっそく両氏とも示していた。ファヴレ監督は練習を集中的にチェックし、時には修正を加え、選手に個々にメッセージを伝えたり、グループ全体に伝えたりする。だがテルジッチ氏、そしてシュテフェス氏もともに選手それぞれに声をかけ、時には声を荒げつつ、指示を出したり賞賛を送ったりする姿が見受けられた。

51歳のシュテフェス氏とファヴレ監督は、すでにボルシア・メンヒェングラードバッハから共に仕事を行なっている仲であり、1998年からグラードバッハにてコーチを務め、ブンデスリーガを誰よりも知る人物のひとり。それがさらなるプラスであることは、ミヒャエル・ツォルクSDも認めるところである。

それよりも16歳若いテルジッチ氏は、その一方でブンデスリーガのコーチとしては仕事始めであり、ただコーチとしての育成は「ドルトムントのユースで受けてきた」とツォルクSD。「そして国際経験をチームにもたらしてくれるね」と語る通り、2010年にドルトムントのスカウトとしてキャリアをスタートしたテルジッチ氏は、ハネス・ヴォルフ氏の下でU17、U19、U23にてアシスタントコーチを務め、その後にベシクタシュへと移籍。さらにマンチェスター・ユナイテッドへと渡り、昨年の11月にビリッチ監督の解任と共に自身もチームを後にした。新たな職務への期待感は高く、ファヴレ監督就任会見の場にも姿をみせ、その表情からは嬉しそうな笑顔も口元に浮かべていた。そしてその喜びを月曜日からは、練習場で精力的に取り組むことで表現している。

プレーの哲学については、テルジッチ氏もシュテフェス氏も、ファヴレ氏の考えに沿って動いていく。最初の練習ではすでにそれを印象付ける場面があり、クリーンなパスゲームと、ボールの有無それぞれでの質の高い動き。こういった要素は、どの練習でも幾度となく確認がなされていた。ドルトムントは彼らの手によって目覚めていくことだろう。まずは精力さからはじまり、そしてそれからプレーの質も向上していくはずだ。


  • ブンデスリーガ・各チーム情報