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2018年07月15日

ドルトムントへゴリ押し移籍?メディアを利用し翻弄するラファエル・レオン

Borussia Dortmund
ボルシア・ドルトムント
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 サッカー選手による自己中心的な思想は、年をおうごとに強烈さを増してきているところだが、今回はまた一風変わった奇妙な出来事がドルトムントの周辺で巻き起こった。スポルティング・リスボンのラファエル・レオンが、父と代理人とともにドルトムントを訪れていることをSNSで投稿。これを受けてメディアでは、ドルトムンントとの契約を交わすのではないかという情報が流されている。

 赤いスマホを片手に、上半身は裸。両足はプールにつけた写真をインタグラムに投稿する。19歳のレオンは注目の浴び方を知っている選手だ。その点では、プロ選手として大成するための1つの条件を満たしているとはいえるのかもしれない。才能についても188cmのティーンエイジャーは、スポルティングで5試合に出場して2得点をマークしており、ドルトムント側も認識するなど決して不足しているとはいえないのだが・・・。

 そして水曜夕方にポルトガルのメディアは、レオンがドルトムントとの5年契約締結まで間近に迫っていると報道。確かにレオンは、今年5月に所属するスポルティングの練習場へフーリガンが選手、スタッフを襲撃したことを受けて契約解除を申請した選手であり、ちなみにその時には元ヴォルフスブルクのバス・ドストが負傷したことも伝えられた。

 そんな中、レオンは木曜日に今度は突如としてドルトムントの旧市街へと姿をみせた姿を写真で公開し、インターネットを通じて情報を拡散。憶測はさらにヒートアップする形となったのだが、そもそもレオンとドルトムント側に話し合いの予定はないのだ。そのためkickerの質問に対して、ドルトムント側はまったく予想外のことであり憶測するしかないと、困惑した表情を浮かべており、一方のレオンの代理人も地元紙ルール・ナハリヒテンに対して、「ただの観光だよ」と、特に話し合いが行われるわけではないことを強調している。

 この夏を利用してわざわざこのドルトムント市に、ただの観光目的だけのために彼らが揃ってやってきた?これをドルトムント観光局が聞くならば喜ぶかもしれないが、決して素直に鵜呑みにできるような内容ではないことは確かだ。おそらくは今回のレオンの一連の行動は、契約解消を求めているスポルティング側へプレッシャーをかける意味合いがあったのではないか。

 そもそもスポルティング側とレオン側の契約状況が明白になっていないこのような中で、ドルトムント側としてはむしろ足を踏み入れたくはない問題であり、仮にもしもスポルティング側との契約がこのまま解消され、移籍金なしで加入が可能となった場合には、再びレオンはドルトムントへアピールすることもできるが、その時には果たして今回の一連の行動が、昨季様々な不祥事に揺れたドルトムントにとって、どれほど心象を損なうものかという問題もでてくることだろう。


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