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2017年11月21日

人種差別と戦うボアテング「ピッチ外にもカメラ設置を」

Eintracht Frankfurt
アイントラハト・フランクフルト
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これまでにも明確に、人種差別に対してメッセージを送り続けてきたケヴィン=プリンス・ボアテング。ガーナ人とドイツ人との間に生まれ、ベルリンで育ち、そしてガーナ代表としてプレーした30才のMFは、南ドイツ新聞系列Jetzt.deに対して、これまでの自身の経験と、クラブ側に対してさらなるサポートを求めた。

「見て見ない振りをされること。これは本当に辛いことなんだ。」そう語ったボアテングは、「サッカーをするようになってからずっと、僕は1人でこのことについて戦ってきた。まさに地獄だったとも振り返られるかもしれない。時には自分自身がわからなくなってしまうこともにあるんだよ。他人によって、自分の感情をコントロールされてしまうんだ」と言葉をつづけた。

「はじめのうちはショックだったね。不運にも父親がそういう場にいることはなく、他の選手の保護者が助けようとしてくれたことは何回かあったけど。確かに子供ならしょうがないと思えるかもしれない。でも大人からそういうことをされれば、7・8才の子供にとってはつらいものさ」ボアテングは「ゴールを決めたら、バナナをあげるよ」という言葉さえ浴びせられたという。

そしてそれはサッカーだけにとどまるものではない。「車を運転していると、となりにとまった車にのっているカップルが、どうやって黒人が運転できるんだ?というようなジェスチャーをみせてくることがあるし、買い物で女性に商品をとってあげても、それを棚に戻して、店員に新しい商品をとるようにお願いされることもある。そういうときにどういう気持ちになるかな?」

そんなボアテングは、最近のブンデスではビデオ判定技術の導入の話題でもちきりだが、ピッチ外にもビデオカメラを設置することを提案。人種差別などを管理するほか、「テロや火器類の使用も取り締まることができる。費用はかかるだろうが、セキュリティレベルをあげることがいいことのはずだ」とコメント。

「クラブとして、マーケティングの一部としてもっと積極的に、人種差別に対するイベントやPRを行なっていくべきだと思う。ブンデスリーガの選手たちは、そのための協力を惜しむようなことは決してない。だからそういうことは十分に実現可能だと思うんだ」との考えを語った。


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