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2018年01月10日

K=P.ボアテング、H&M社の広告に不快感「人種差別と戦う」

Eintracht Frankfurt
アイントラハト・フランクフルト
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心地よい日差しの下でトレーニングをする喜びもケヴィン=プリンス・ボアテングにとっては、H&M社の広告をみた瞬間にそれも吹き飛んでしまった。緑のパーカーに身を包んだ黒人の少年の胸には「クーレスト・モンキー・イン・ザ・ジャングル」と描かれていたためである。これに対してボアテングは、Twitterにて「本気か?」と抗議。このツイートには、人種差別とまではいかないとも意見も寄せられていたが、ボアテングは「自分が黒人として感じるんだ。自分は猿なんだと侮辱された気分だよ。黒人が猿のようにみえる、それは人種差別だというものではないか?」と火曜日の練習後に語った。「H&M社のような大きな企業がそんな広告を掲載するなんて悲しいことだよ、意図的だったかは別にして」

なおロッカールームでもその話題に及んでおり、「誰もがなんでこんなことが起きたんだろうかと話していたよ。僕にもわからないね。謝罪なんて受け入れる気はない。こんなことは二度とおこってはいけない」とコメント。さらに人種差別被害を受けたユヴェントスのマテュイディの件を引き合いに出し、「彼があの試合のあとでどういう気持ちになったのだろうか?自宅で深く傷ついていたことだろう。ただ別の肌の色をもっているというだけで。どういう気持ちになるのか考えてみてほしい。多くの人たちは知らないだろうが、僕たちは家に戻るたびに違う人間なんだと感じることがあるんだ」と言葉を続けている。

「僕たちはスポーツの世界を利用して、これに立ち向かっていかなくてはならない。国全体で喜びも悲しみもわかちあえるサッカーほどに素晴らしいものはないよ。僕の考えでは、もう話し合いなんて十分だ。手と手を取り合って行動にうつそう。これが自分に課せられた宿命なのかはわからないけど、よくないものはよくない、決して普通のことではないんだ。自身を傷つけられたと感じるものなんだよ。バロテリやクライファートもコメントしてくれているし、みんなが同じ船に乗っていると感じる。とても良いグループが一緒に戦ってくれていると感じるよ。マテュイディとも話し合いをして、僕たちが前線に立って戦っていこうと伝えたい」


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