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2018年07月04日

「素晴らしい時間だった」…長谷部誠、主将として過ごした8年間は「誇り」

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 ベルギー戦で死力を尽くした翌日、日本代表から引退を発表した長谷部誠が胸中を語った。具体的に引退をいつ決めたかは「覚えていない」が、大会前にはすでに決意を固めていた。

「本当に感謝しかないです。一つの区切りっていうのを選手から発信するのはどうかなって思ったんですが、これだけ長い間サポートしてくださった方々には、自分からしっかり感謝を伝えたかった。今振り返っても、多くの素晴らしい仲間、そしてサポーターの方々に支えられました。素晴らしい時間だったと思います」

「サッカー選手の寿命は確実に伸びてきているし、自分も年齢のことをそこまで考えずにやってこれました。代表に選んでもらえたなら、まだやれる感覚はあります。ただ、いろんな要素を考えた時に、自分勝手ではあるんですけど、区切りかなと思いました」

 2010年5月、当時日本を率いていた岡田武史氏からキャプテンを任命されると、南アフリカ大会でチームをベスト16に導く活躍を披露。以来、8年に渡って中盤からチームを鼓舞し続けた。主将としてプレーしていると、時間が経つにつれて背中の荷物は増えていき、苦しさを感じることもあったという。しかし、「大変なことも多かったですが」と言葉を続けた。

「それ以上の“誇り”がありました。そっちの方が大きかったですね。プレイヤーとしてだけじゃなくて、人間としても多くのものを自分に与えてくれた。もともと周りに気を使えなかったんですけど、そういうところは身についたかなって思ったり。1人の人間として成長させてくれました」

「10年、14年と比べて一番いい状態」で臨んだロシアW杯で、ポーランド戦を除く3試合に先発出場。前評判の低さを覆し、決勝トーナメント1回戦で優勝候補ベルギー相手にあと一歩のところまで迫った。今大会では「国民の期待を取り戻せたこと」と「勇気を持って色々チャレンジできたこと」が収穫だと語り、この経験を生かしてほしいと、“新しい日本代表”へエールを送る。

「日本のサッカーは段階を踏んできているので、それを推し進めてほしい。若い世代の選手には期待したいですね。日本人らしいサッカーはあると思いますが、世界のサッカーはどんどん変わっていく。(言語化するのは)難しいですけど、いろんなことに対応できる柔軟性を持ち合わせてほしいですね」


きんg

 


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