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2018年09月11日

長谷部誠「もちろんこの状況に満足なんてしていません」

Eintracht Frankfurt
アイントラハト・フランクフルト
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 今シーズン最初の公式戦となったバイエルンとのDFBスーパーカップ、そして続くドイツ杯初戦ウルム戦でも、スターティングメンバーへ名を連ねていた長谷部誠。その2試合でアディ・ヒュッター新監督は、前任者のコヴァチ監督が採用していた3バックを用いたシステムで臨んでおり、その中で長谷部は3バックの中央でプレー。しかしながらその後のリーグ戦2試合で採用している4バックでは、センターバック争いという点でみるとアブラーム、ヌディカ、ルスらといった高身長のディフェンダーたちの後塵を拝する格好となる。

 しかしそうはいっても、風邪から復調を果たしたリーグ戦第2節、ヴェルダー・ブレーメン戦でベンチ外となっていたことについてはサプライズ采配だったということができるだろう。なぜならば長谷部誠の本職はミッドフィルダーだからだ。だがダブルボランチではヒュッター監督は、新加入の若手トロ、そしてベテランMFのジェルソン・フェルナンデスを起用しており、さらにバックアップとしてデ・グズマンがベンチで控えていた。

 「もちろん、この状況に満足なんてしていません」と語った長谷部。だがその一方で「監督とはたくさん話ができていますし、僕たちの間に問題があるわけではありません」とも強調。それでもフランクフルト加入以降、バックアッパーの役割となるのは滅多になかったことであり、「アイントラハトでの4年間は、ほとんどいつも主力としてプレーしてきましたから」。ただヴォルフスブルク時代では「4ヶ月観客席に座っていたこともありますけどね」とも付け加えている。

 その模範的な姿勢が高く評価される元日本代表主将は、これからの巻き返しに向けてプロフェッショナルに乗り越えていく考えだ。「常に準備ができているようにしないといけません」とベテランMFはコメント。

 これからもタフに取り組み、チャンスが巡ってきた時にすかさずをそれを活かすということ。ただヒュッター監督からは、今夏のワールドカップ参加のため合流が遅れたことにより、まだフィジカルコンディションが万全ではないと伝えられたとのことで、しかしながら現時点ではすでに、長谷部は100%のところまでもってこれたと考えている。

 確かに仮に遅れが目に余るほど大きなものであったならば、ヒュッター監督がDFBスーパーカップやドイツ杯初戦で起用する判断など下してはいないはずだ。さらに日本代表を引退した34才にとって、「12年ぶり」となる代表戦での長期移動を避け、家族とともに過ごしながら遅れを取り戻す時間に費やせたこともプラスに働いたことだろう。

 代表戦あけに行われるボルシア・ドルトムント戦では、長谷部は再びオプションとなる可能性もあるはずだ。第2戦のあとにヒュッター監督は、4バックのシステムを継続していきたい考えを示しており、その一方で強力なドルトムント攻撃陣に対抗するため、より安定感に重きを置くことだろう。

 ドルトムント戦を前に、長谷部は「難しいタスクですね」と語りながらも、同じく今夏に新たに監督を迎え入れたドルトムントは、その力をまだ100%出せる状態にはないとも見ており、「どんな結果だってありえますよ」との考えを指摘。

 一方でフランクフルトも、「スーパーカップとドイツ杯ではまだ気迫に欠けて、うまく事が運ばなかったのですが、この2試合のリーグ戦ではいい進展を見せられていると思います」とコメント、「ただまだまだ伸び代はありますけどね」とも付け加えた。


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