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2018年09月05日

新星ライプツィヒに”弱者としての戦い方”を見せた、デュッセルドルフの老将

Düsseldorf
フォルトゥナ・デュッセルドルフ
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 5年ぶりとなるブンデスリーガ1部での開幕を向かえた、フォルトゥナ・デュッセルドルフ。しかし昨季2部を制したチームがアウグスブルク相手にみせた戦いぶりは、あまりに消極的なものであり、過度に守備へ意識ているなど、一部から批判の声もあがるものとなった。

 それでも今季初のアウェイ戦、レッドブル社のバックグラウンドの下で飛躍をみせる強豪RBライプツィヒを相手に、老将フリードヘルム・フンケル監督は、守備的な選手を8枚起用する判断を選択。その結果、そのライプツィヒから敵地で、貴重な勝ち点1の確保に成功したのである。敵将ラルフ・ラングニック監督兼SDも、「彼らは開幕戦の時よりも良い戦いをみせていた」と賛辞を贈った。

 だがその成功の要因は、決してディフェンスを固めたことにあったわけではない。「机上でみれば、確かに守備的な選手8人、そして攻撃的な選手2人という見方はできるだろう」とフンケル監督。しかし「我々はこの試合、これまでにはあまり見られないほどに、非常に攻撃的にプレーしていたよ。ポイントはあくまで、採用した戦術をいかにして、選手たちが実践へと移せるかということにあるんだ」と言葉を続けている。

 デュッセルドルフはこの試合で3バックを採用。ディフェンス時には両サイドバックを下げることで5バックで対応し、中盤の3枚にはボール奪取に長けた選手たちを配置した。そしてオフェンスに転じるときにはサイドバックを上げて、3−5−2システムで応戦。決して後ろに下がって待ち構えるのではなく、あくまでコンパクトに守備を行いながら、前線でのチャンスを虎視眈々と狙うという、デュッセルドルフが格上と対戦する際にまさに思い描いていた戦術だ。

 「相手指揮官のラルフ・ラングニック氏は、この試合の間で3・4回は戦術の変更を余儀なくされていたね。なかなか彼らとしてはうまく事が運ぶ事がなかったから」と若手中心の新星ライプツィヒとの初顔合わせについて振り返った指揮官は、「しかしそれでも、我々にとっては大した問題はなかった。あのフォーメーションにより打開策を見出せていたよ」と胸を張り、強豪相手の敵地での勝ち点1確保にもむしろ勝利を、勝ち点3を獲得すべきだったとの見方も示した。

 代表戦明けには「非常に難しいタスク」である、昨季3位でフィニッシュした新進気鋭の青年監督、ユリアン・ナーゲルスマン氏率いるTSGホッフェンハイムとの戦いが控えており、今回も老将フンケル監督にとっては同様に”弱者としての戦い方”が求められることになるだろう。
 


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