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2018年03月19日

ハンブルク新体制に早くも暗雲、パパドプロスとウォレスが抗議行動

Hamburger SV
ハンブルガーSV
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試合後、キリアコス・パパドプロスはミックスゾーンにてマイクをとりインタビューへと応じていた。これは試合に出場していなかった選手としては異例のことだ。チームにとってリーダー的存在とみられていたギリシャ代表にとって出場機会を得られなかったということは、この日から指揮をとるティッツ新監督から突きつけられた明確なメッセージだったともいえるだろう。特にこの試合ではディークマイアー、マフライ、ウォレス、そしてハーンといった主力級5選手がメンバーからさえも外されていた。

「監督は僕とは話してくれなかったんだ」と批判を口にした元シャルカー。まさにティッツ監督への口撃を加えた形だが、ただ本人は口を閉ざしたが、この危機的状況を招いた選手たちが、多くのベテラン選手たちだったという側面もある。そこでティッツ新監督はフレッシュさを意欲を優先するというリスクをかけ、それは前半でこそ功を奏したものの、同点とされたショックをチームは拭い去れずに後半だけで逆転負け。チームはさらにクラブ初となる2部降格に近づいてしまっている。

パパドプロスは2部に降格するチームを運命を共にすることはない。この厳しい言葉を口にした背景には、クラブに対しての別れを示したものだともいえるだろう。「2部は難しいよ・・・」当然ながら、このパパドプロスの言葉に対して、ティッツ監督はすでに反論を述べており、「私はどの選手たちとも話しあいをしているよ」とコメント。だがパパドプロスとは、さらなる話し合いが待っているところだ。「彼と話し合いの場をもつようにしていく。それが実現して、何か発表するようなことがあればそのときにするさ」

またヘリベルト・ブルーフハーゲン代表取締役とイェンス・トッドSDの解任で、現在代役をつとめるフランク・ヴェッテシュタイン氏は「この発言は決して監督や我々を喜ばせるようなものではないし、彼自身、プレー面でのミスをかえりみずにすむ立場になどないよ」と述べ、もしも残留のために勇気をもって発言するということであれば「処分を下すようなことはしない」と前置きしつつ、「聞き分けのないことを口にするのであれば処分をくださなくてはならない」と明言。つまりはチームから外されるという恐れもあるだろう。


だがこの日に問題行動を起こしていたのは、なにもパパドプロスだけではない。今冬にはブラジルへの復帰を希望してストライキを敢行、その後に就任したベルント・ホラーバッハ監督の下では主力を担っていたウォレスだったが、この日はメンバーから外され観客席で観戦しなければならないところを、試合会場に出向いてチームに声援を送ることなく、自身のSNSにてプライベートの写真を投稿。「こんな行動は決して許されるものではない。敬意にかけている」と語った。


同様の怒りはこの日、試合後にベンチへと押し寄せてきた100人に暴徒たちにも浴びせられており、警察や職員らが止めに入って催涙ガスや警棒などで応戦したものの、職員6人、警官1人、ファン2人が負傷。「できるかぎり厳しい処分をくだす。こういった人たちはきてもらいたくはない。」と述べ、「選手たちに落ち着きを失わせないようにすること。何が今の我々にできるのか、そのことをしっかりと伝えるよ」と言葉を続けた。なお警官は数多くの実行犯を拘束している。


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