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2018年05月12日

幻となった伊藤達哉のゴール、主審がとった行動は果たして正しかったのか?

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ハンブルガーSVにとっては、伊藤達哉が決めた先制ゴールが、最終的には認められなかったことに強いイラ立ちを覚えたことだろう。主審を務めたデニス・アイテキン審判員は、ケルンからのビデオ判定審判員によるアドバイスを受けて、伊藤達哉のゴールを無効とする判断を下したのである。

もしも伊藤達哉のオフサイドによるゴールが認められていたら、週末に行われたフランクフルト戦の試合展開はどうなっていただろうか?アイテキン氏のとった手法は果たして正しかったのか?

ただ確かなことはこの日ビデオ判定審判員を務めたギュンター・パール氏の目から見れば、伊藤達哉は明らかなオフサイドのポジションに立っており、そのためアイテキン審判員はレヴューエリアに足を運びチェックする機会を利用することなく、このゴールを無効にしたということだ。

「パール氏からは私に、ケルンでズーム機能などを利用してチェックした結果、明らかにオフサイドのポジションにいることが確認できたと伝えられた。」と、アイテキン審判員はkickerに対して日曜日に説明。

ただ議論となるのが、特にパール氏があれほどのギリギリの判断というなかで、そこまで明らかにオフサイドであると認識できたのかどうかということ。しかしながらここでの重要なポイントなるのが、対人戦やハンドとはちがい、ビデオ判定においてオフサイドには許容範囲がなく、もしビデオ判定審判員がオフサイドと判断するならば主審にその旨が伝えられるということである。つまりアイテキン主審がとった行動は決して間違っていはいなかった。

ただ逆にいえばこのギリギリの判断を、ビデオ判定審判員のジャッジで変更できるということについては、来シーズンにむけての議論の余地はあるだろう。だが今のところはそうではない。それはFIFA主催の試合でも同様であり、今夏にロシアで行われるワールドカップでも、同じルールのなかで行われることになる。


 


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