ドイツ最大のサッカー専門誌 - kicker日本語版

2018年05月12日

ハンブルクの窮地を救うのは、今回も163cmのMFか?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


南ドイツ新聞は、本日ブンデス1部への逆転残留に一縷の望みをかけて臨む、ハンブルガーSVの伊藤達哉に関する特集記事を掲載した。記事ではまず、2015年に行われた、当時山田大記が在籍していた2部カースルスーエとの入れ替え戦第2戦について言及。そこで2部降格間近に迫っていたハンブルクを救ったのが、身長163cmと小柄なチリ人MFマルセロ・ディアスだった。

試合終了間際に絶好の位置でフリーキックを獲得した際、キャプテンを務めるラファエル・ファン・デル・ファールトが蹴る意思を示したものの、そこでディアスは「そいつはまた今度な、ブラザー」との言葉を残してカールスルーエのゴールへと蹴り込み、起死回生の同点ゴールを見事に沈めて延長戦へと突入。最終的には1部残留を確定させている。

そして同紙では今回1部残留の期待を背負う選手が、まったく同じ163cmのMFであると掲載。確かにタイプとしては伊藤は、マルセロとは異なり若手のドリブラーであり、チームメイトからは冗談半分で「リオネル伊藤」とも呼ばれた選手だと続けた。

そんな伊藤について記事では、エデン・アザール、フランク・リベリ、ドリース・メルテンス、ロレンツォ・インシーニェを目指していく、日本では香川真司のようなキャリアを歩むことが期待されている存在と紹介。”伊藤のスピードは、ベテランDFではほとんど止めることはできない。まるで俊敏な獣のようであり、さらにチームメイトを見つけ出す視野も持ち合わせている”と評している。

さらにはペーター・クネーベル氏、そしてイェンス・トッド氏といった、なかなか結果を残せなかったSDが、伊藤についてはいい仕事をしたとし、当時17才だった伊藤を柏レイソルからクネーベル氏たっての希望で獲得に至った上、さらにトッド氏のときにブンデス1部で、まだフィジカルさへの対応など「ドイツと日本のサッカーの違い」に戸惑う伊藤に、トップチームでアピールするチャンスを与えたとの見方を示した。

さらには、そこで主将・酒井高徳から「彼はまだ若いですけど、でも毎試合50分や55分の出場では、なかなかチームの助けにはなれません」と叱咤激励を受け、これまでの間でフィットネスルームで取りくみつづけた結果、今ではフル出場に耐えられる体にまで成長。

確かにまだブンデス初得点はお預けとなったままだが、前節のフランクフルト戦で幻におわったゴールについて、「あったとしてもほんの数ミリの差でのオフサイドだった」と指摘しており、”今回はグラードバッハDF陣をアウトサイドから翻弄していくるだろう”と言葉を続けている。果たして今回もハンブルクは、163cmのMFによって、2部降格の窮地から救われることになるのだろうか?


 


  • ブンデスリーガ・各チーム情報