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2018年09月10日

宮市亮「痛みなく、今はサッカーできる。それが嬉しい」

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「1年前には、まだベッドに縛り付けられていたんですよ。でも今はまたサッカーができる。それは素晴らしいことです」地元紙ハンブルガー・アーベントブラットにそう語ったのは、2度の前十字靭帯断裂を乗り越え、復帰を目指している宮市亮だ。

2度目の断裂ののち、その復帰戦となった今年4月のU23の試合では、開始12分で再び負傷を抱えて交代。当初は前十字靭帯の断裂の可能性も指摘されていた。「正直いって、最初はもうサッカー選手として終わりを迎えたと思いました」と明かした宮市だが、「でもまた復帰すると思えました」ともコメント。「何度も前十字靭帯を断裂しながらも復帰を果たした選手をグーグルでみたりして、それは僕にとって救いとなりましたよ」とも明かしている。

 そしてその選手とは、地元紙ハンブルガー・モルゲンポストによれば、ボーフムに所属する30才のDFパトリック・ファビアンであり、実に4度の前十字靭帯断裂を乗り越えて復帰を果たしている。「勇気になりましたね。僕にもできる、そう自分に言い聞かせました。それに前に2回断裂した時より、そこまで悪くない感覚もありましたし」

そして今夏には負傷箇所の筋力強化にも務め、現在も精力的にフィットネスルームにて筋力トレーニングにはげむ25才の姿が見て取れる。「とても良い感じですよ。痛みなく、またサッカーができることが嬉しいんです」と宮市。

 テストマッチではすでにトップチームでプレーしているものの、公式戦ではまだU23の3試合のみ。ただしここ2試合についてはフル出場し、勝利にも貢献している。「まだ復帰に向けての期限は設けていませんし、特に自分にプレッシャーをかけるつもりもありません」と語った宮市は、「U23での2試合では、かなり疲れ果てていましたし。でもプレータイムの1つ1つが、復調へと繋げていってくれるものです」と言葉を続けた。

 なお今季は同じハンブルク市に本拠地を構えるハンブルガーSVが2部に降格。9月終わりには、実に7年半ぶりとなる熱いダービーが控えているところだが、そのハンブルクに所属する酒井高徳、そして伊藤達哉と「僕たち3人は仲が良いですし、伊藤の成長は目を見張るものがありますよ」と語った宮市だが、特にウィングとサイドバックというポジションから直接対決もある「高徳さんとの対戦となれば、友情は横に置いて、仕掛けていかないといけないですね」と、明るい表情を浮かべながら意気込みをみせている。


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