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2018年09月12日

異色の遅咲きGK、ミヒャエル・エッサー「力み過ぎても壊れるだけさ」

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 ユースセンター?世代別代表?プロサッカー選手のキャリアを振り返る場合、大抵は記されているであろうこれらの経験だが、しかしミヒャエル・エッサーのキャリアを振り返ると、そこに記されているのは、配管工の職を身につけながら、アマチュアサッカーから這い上がってきたという、まさに異色のキャリアだ。

 確かにエッサーがまだ12才だった頃、当時1部と2部を行き来していたVfLボーフムに所属した経験はある。だがそれも、わずか2年間のみで、終わりを迎えることになった。「あまりにも身長がなかったからね」と振り返ったエッサー。

 さらにその後は、一時は体重が115kgにまで及んだこともあったとのことだが、2008年にボーフムへと復帰すると、それから足掛け5年でブンデスリーガ2部デビュー。27才の時にようやくボーフムで先発GKの座を掴み、翌年にはスイス1部シュトゥルム・グラーツへ。そこで国際舞台も経験を味わったエッサーは、30才を迎える頃にダルムシュタットへ移籍し初めてブンデス1部の舞台へと立つことになる。

 しかしその年にダルムシュタットは2部へと降格。そこでエッサーは入れ替わりで昇格したハノーファーへ移籍して、先発GKを務めていたフィリップ・チャウナーに戦いを挑む形で加入。初年度では代理主将も務めたチャウナーの後塵を拝する格好となったものの、今シーズンでは遂に先発の座を奪取。開幕から好パフォーマンスをみせ、その足場固めに成功しつつあるところだ。

 まもなく32才の誕生日を迎える今、ミヒャエル・エッサーはまさにキャリアの最高潮を迎えているといえるだろう。ユース時代には低かった身長はすでに198cmにまで成長し、115kgまであった体重は100kgを切る98kgへ。パフォーマンスにも円熟味が増してきた。

 そんなエッサーが掲げるモットーは、「あまり力み過ぎても、壊れるだけだよ」ということだ。思いのほか遠回りしてたどり着いたブンデスリーガ1部での世界。だが異色の遅咲きの挑戦は、まだ始まりを迎えたばかりだ。
 


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