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2017年08月25日

現時点で原口元気にオファーなし。移籍か残留か、それとも延長か

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原口元気は今、大きな岐路へと立たされている。これまでヘルタに加入して以降、ブンデス85試合に出場して4得点6アシストを記録してきた日本代表MFに対しては、ヘルタ・ベルリンが今年冬に契約延長をオファーするも原口は拒否。契約は今季いっぱいまでとなっていることから、残留かそれとも移籍かその狭間に原口元気は立たされている。

2014年夏に浦和から加入した原口は、いきなり開幕戦でアシストを記録するも、負傷の影響もあって得点に絡めず、第8節以降はベンチスタートが増えていた。そんな中で2月に就任したパル・ダルダイ監督は、就任当初に原口元気が「得点やアシストをしている」DVDをチェック。それから原口と食事の席で話し合うなど、積極的にコミュニケーションをはかり、第25節では原口を6試合ぶり、しかも先発として起用したのである。

これに原口も得点という形で期待に応えみせ、さらにダルダイ監督はその後も守備に関する指示を出しやすくするため、自身の側でプレーするよう前半は右、後半は左サイドで起用するなどして工夫。その結果、原口はその精力的なプレーでチームの守備に規律をもたらし、ヘルタ・ベルリンの主力を担うところまで飛躍を遂げた。

つづく昨季の開幕戦フライブルク戦では、原口は2得点に絡む活躍をみせると、第2節インゴルシュタット戦ではさらに2アシストをマーク。2試合連続でマン・オブ・ザ・マッチに輝いており、ダルダイ監督は「彼に非常に大きな信頼を寄せ、そして非常に多くの出場機会を与え続けたんだ。今の元気は、非常に良いウィンガーの一人だよね」と胸を張っている。

またその年の10月の代表戦から戻ってくる際には、ダルダイ監督は長距離移動の疲れも考慮して「グヤーシュ(ドイツではグーラッシュと発音)を元気に、たらふく用意して詰め込んでやらんとな」と笑顔を浮かべてコメント、代表でみせていた活躍に「我々の誇りだ」とも語っていた。

さらにマネージャーを務めるミヒャエル・プレーツ氏は「元気の成長をとても評価している。彼は次のステップへと踏み出したよ。」と喜びをみせ、ベルリンは原口を未来の一旦を担う存在として期待を抱き、今年1月からベルリンは原口と延長交渉へ。

だが最終的に原口は今春、ヘルタ・ベルリンからの延長オファーに断りを入れることを決断。当時kickerが得た情報によれば日本代表MFは、ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンと良い形で交渉を行なっていたようだ。しかし現時点ではまだ具体的なオファーはクラブに届いておらず、契約が今季までとなっていることから大きな岐路に立たされている。

なお先月「移籍に関してはどちらもありえるよ。今はシーズン中よりかなり頭が整理されてる印象だ。ひとまず交渉を停止したのはいい判断だったと思う」と語っていたプレーツ氏だが、この日は改めて「残りの数日でまだアクションがあるかもしれない」と述べつつも、契約を満了して来夏に手放すこと、さらには原口との契約延長の可能性もあげた。


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