ドイツ最大のサッカー専門誌 - kicker日本語版

2017年12月29日

金満体質?ホッフェンハイムが進む道は「ちゃんと自立し続けていくこと」

TSG 1899 Hoffenheim
TSGホッフェンハイム
  • このエントリーをはてなブックマークに追加


2017年にはボルシア・ドルトムントと熾烈な3位争いを演じ、クラブ史上初となるチャンピオンズリーグ出場権を獲得。名門リヴァプールとの激戦を演じ、さらに欧州の舞台との2束のわらじをはじめてはきながらも、ここまで前半戦7位と安定したパフォーマンスをみせてきたホッフェンハイム。

そんな成功に満ちた1年を終えたディトマー・ホップ会長だが、しかしあくまで「我々は自分たちが歩んできた道をこのまま進んでいく。それは決して常にトップ5に入ることを目的とするのではない。一桁台でフィニッシュできれば、私はそれでハッピーだよ。12位でも問題ではないさ」との考えを強調した。

そもそもブンデスのトップクラブたちとは、同会長はまだ渡り合えるような力はないと考えており、バイエルンやドルトムント、シャルケのようなクラブと比較して「観客動員数」と「スポンサーの数」で開きがあることを指摘。「我々は移籍金による収入に頼る必要があるし、フィルミノやフォランド、ズーレのような選手たちを見出し、育成し、そして売却していくことが1つのコンセプトとなるのだ。毎年平均で500〜1000万ユーロの移籍金による収入が必要となる。それで健全な運営がなされると、私は考えているよ」と、言葉を続けている。

ただ今年だけをみても、ズーレは2000万ユーロ、トルヤンは700万ユーロ、そして今冬のサンドロ・ワグナーは1200万ユーロと、あまりあるほどの収入を確保しており、「不安はない。我々にだって、非常にいい選手を獲得できるチャンスが手元にはあるのだ」と前を向いた。

移籍金を獲得し、新戦力を迎え入れること。だがそれと同時に引き続き若手選手もまた育成し続けていくということ。「若手育成がうまくいかないようでは、我々はブンデスで生き残っていくことはんできない。これからも若手を積極起用していなかくてはならないのだ。それが我々が生きていくための源となるのだよ」とホップ会長。実際にこれまで20才のシュテファン・ポシュ(9試合)、19才のデニス・ガイガー(13試合)らがブンデスで定期的に出場機会を得ており、さらに21才のナディーム・アミリに至っては、これまで79試合に出場している。

そういった背景から、ホップ会長はあまりに高い目標設定は行う考えがないことを主張しており、「もしも誰かがタイトル獲得について口にしたいのであれば、もうしわけないが私はその話し相手としては適切な人間ではないといえるね」とコメント。

とくに同氏については、潤沢な資金を背景に湯水のようにお金をつぎこむワンマンオーナーのようなイメージを持っている人もいるが、ヨーロッパ最大級のソフトウェア会社SAP社の創業者は「2012年から特に増資は行なっていないし、このクラブは自らの足で、経済的にも自立して運営していくことをコンセプトとしているのだ。」と胸を張った。

同じくブンデスで金満イメージのあるもう1つのクラブ、レッドブル社がサポートするRBライプツィヒについても、サラリーキャップを遵守し獲得間近のブレール・エムボロがシャルケ移籍を決断。さらにシャルケのテニース会長が「5千万ユーロは投じることができないと」と発言すると、ラルフ・ラングニックSDは「うちではあと5年はない」と述べるなど、こちらもブンデスのビッグクラブとは距離をおき、あくまで健全経営を推し進めていく考えを示している。


  • ブンデスリーガ・各チーム情報