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2018年06月22日

kicker番記者:ナーゲルスマン監督が見せた、見事なまでのステップアップ

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文:ミヒャエル・プファイファー(訳:kicker日本語版)

契約最終年度となる可能性があるシーズンの中で、クラブ史上初となるチャンピオンズリーグイヤーを噂がつきまといながら過ごすということを避けたい。それがホッフェンハイム全ての関係者の総意だった。

ナーゲルスマン監督はあくまで、ディトマー・ホップ会長と共に今回の判断へと至っており、以前にホップ会長は新たな監督の模索には、必要なだけの時間を十分にかけていきたい考えを強調。つまりはナーゲルスマン監督の決断は確かに辛いものではあるのだが、しかしこれ以上ないほどにフェアなものでもあり、さらに移籍金として500万ユーロまでも残してチームを後にするのである。

その後任候補に関しては、すでに1つの候補が頭のなかで存在しており、この冬にも何らかの発表が行われる可能性があるだろう。その人物とは、同会長自身がすでに名前をあげていた、ハダースフィールドのダヴィド・ワグナー監督だ。ナーゲルスマン監督と同様に、かつてホッフェンハイムのユースチームで指揮をとっていた経験を持つ指揮官。だがそれでも、ナーゲルスマン監督がここホッフェンハイムで残した偉大な功績を思えば、その後任を務めることはそう簡単なことではないだろうが。

もう1つ気になるポイントとしては、すでに移籍が決まったことが、ナーゲルスマン監督の仕事にどう影響するかということなのだが、しかしながらチーム内における権威、そしてその知識の高さや、クラブに対する忠誠心などは非常に高く評価されているものであり大きな障害とはならないはず。ただクラブとって不慣れな欧州の舞台での戦いを、どう克服していくかはお手並み拝見といったところか。

そして来シーズンからの戦いの舞台として選択したライプツィヒは、まさにナーゲルスマン監督にとって次の正しい決断だといえる。9年に渡りホッフェンハイムでユース、一昨年2月からはトップチームでも監督を務めた同氏は、すでに出来上がったビッグクラブではなく、そのポテンシャルをもったクラブをチョイスした。なおかつホッフェンハイムよりはるかに財力で凌ぐこのクラブ。

そこで革新的発想をもった青年指揮官は、自由度をもって、より高い価値をもった選手たちを集める機会を得たのだ。これからドイツ国内において優勝争いを演じられるというチャンスを踏まえても、今回の決断が決してナーゲルスマン監督の名声を傷つけるということはないだろう。


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