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2016年09月06日

オリヴァー・バークがプレミアに与えたインパクト

RB Leipzig
RBライプツィヒ
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2部13試合に出場した選手に1200万ユーロも?いやいやそれだけの才能がある選手だ。オリヴァー・バークの獲得については、その両方が当てはまるといえるだろう。


身長189cmという大柄な点を除けば、一見どこにでもいる若者にすぎないのだが、「はじめて練習場で彼を目にした時が興奮したね」と語るのは、1985〜86年までハンブルクにてプレーしたスコットランド代表マッギーAC。「動き、サイズ、ボール捌き。彼は特別なものをみせていたよ」と振り返った。


それは既に実戦でも垣間見せており、2015年12月29日に行われた英国2部カーディフ戦では、カウンターから右サイドより一気にPA内へと駆け上がると、右足のアウトサイドシュートで左隅へゴール、2部初得点をマークしてみせている。


プレミアのトップクラブではなく、ブンデスの昇格組へ


所属するノッティンガムとは30分ほど離れた場所で育ったバークは、10歳のときから在籍。先日Sunでは「そのときから、18歳の選手たちにまざってプレーしていたよ。それがとてもプラスになったね」と発言が掲載された。そしてその後は17歳でA代表デビュー、19歳でスコットランド人として最高額で移籍と、大きなキャリアの飛躍を見せている。


しかしながらその金額は5600万ユーロでマンチェスター・シティに移籍したジョン・ストーンズよりもはるかに下回るにもかかわらず、なぜ特にイギリスで、今回の移籍が大きなインパクトを与えているのだろうか。


それはガレス・ベイルとも比較される期待の若手が、プレミアのトップクラブからのオファーに断りを入れて海外へ挑戦するという、これまでの流れとは一線を隠す決断を下したからだ。


冷静な判断ができる成熟した19歳


その移籍先である昇格組ライプツィヒについて、「知ったのは、加入する1週間前だったんだよ」と火曜日に明かしたバーク。ただライプツィヒへの移籍が、アーセナルやトッテナムへ移籍するよりも、高いレベルでプレーすることへの近道になると判断しての結果であり、「とても大きな興味を示してくれたし、意欲を感じた。僕は自分がピッチで見せているものを気に入ってくれるクラブ・監督を探していたんだけど、見せてもらったプレーをみてこれだ!と思ったね。」と説明。さらに「ラングニックSDたちは僕にとても親切だったし、まるで宝物のように扱ってくれた。それは1つの特別な恩恵だといえる」との考えをみせた。


うわさに距離を置けるほど成熟した、冷静かつ学ぶことに貪欲な19歳は、スコットランドメディアからガレス・ベイルと比較され、チームメイトのラムからも「そのポテンシャルはある」との評価を受けても「決まり文句のようではあるけど、やっぱり回復を考えた体のメンテナンスは重要だ。そのためには正しい食事と正しく回復をはかっていくことが必要になる。若い時から才能については周囲から言われてきたことではあるけど、でも才能はただあればいいというわけではない。どう使うかなんだ」とコメント。


スコットランドのストラカン代表監督は「彼は少し他の選手とは違う。ピッチ外では非常に落ち着きをもっており、前向きで、ヘッドフォンを聞きながら集中力を高める。何よりピッチに立つことが好きで、いいサッカー選手になっていくためのいいシグナルだね」と評している。


バイエルンのサンチェス、ドルトムントのデンベレ、シャルケのエムボロ、そしてライプツィヒにも楽しみなティーンエイジャーが加わった。

 


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