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2017年11月01日

ラングニックSD、イングランドの若手育成が抱える問題点を指摘

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ことユース代表の国際舞台に目を向けてみると、現在はイングランドのユース代表が文字通り旋風を巻き起こしているといえるだろう。今年行われたU20W杯での優勝をはじめ、先日行われたU17W杯でも優勝。U19欧州選手権でも優勝を果たしており、さらにU17も欧州の決勝の舞台へ、U21も4強進出を成し遂げているのである。

これらのイングランドの若手選手たちが、これから輝かしいキャリアをスタートさせていくことになるのだろうか?しかしライプツィヒでスポーツディレクターを務めるラルフ・ラングニック氏の見方ではそれは懐疑的だ。

イギリスの大衆紙サンに対して語ったところによれば、同氏はプレミアのクラブについて「まるで切手か硬貨のコレクションのように、選手を寄せ集めそして見せびらかしているという印象を受けるね。そしてその選手たちを、再びショウケースにおいておくというような」とコメント。

確かにイングランドではマンチェスター・シティやチェルシーといったクラブが育成の分野で先頭を走っていることは認めながらも、「ただ本当の意味でのチャンスをトップチームで得られる選手は誰もいない。つまりは16歳にして所属するクラブでの将来性が真っ暗であると突きつけられているようなものなのだ」と言葉を続けている。

実際この数年に関しては、マンチェスター・シティやチェルシーからプレミアでプレーする選手を輩出してはいるといっても、あくまでレンタル移籍などによる結果であり、せいぜい育成での見返りとしては移籍金があればマシという状況だ。ちなみに最後にマンチェスター・シティでトップチームへと飛躍を遂げた選手はマイカ・リチャーズであり、それは今から11年も前まで遡らなくてはならない。

つまりはマンチェスター・シティもチェルシーに関しても、若手が育っていくために必要が忍耐力が欠如しており、さらにせっかく2億5000万ユーロも投じて設立した「シティ・フットボール・アカデミー」もそれに見合った結果は見出せていないといえるだろう。さらにラングニック氏が問題視しているのは、それだけではない。

「先日、とても強深い記事を目にしたんだ。昨シーズンにチャンピオンズリーグベスト8の舞台に立った選手のうち、実に83%もの選手が17歳からトップチームでプレーしていたというんだよ。これは驚くべきことであり、つまりはそれだけ早い段階から、選手たちはキャリアをスタートさせなくてはならないということなんだ。大人のレベルに達するようにね」

さらに同氏は、自身がスポーツディレクターを務めていた姉妹クラブのザルツブルクと、ベンフィカがユースリーグの決勝を戦ったことは、決して偶然の結果ではないとも指摘する。「彼らは大人のリーグで戦っている。ベンフィカBはポルトガルで、ザルツブルクBはオーストリア2部でそれぞれに戦っているんだ。逆にいえば、残留も降格もないような環境のなかで、ユースチームがプレーしているイングランドではこれこそ問題の1つだといえるだろうね」

またラングニックSDは、プレミアの各クラブ上層部がクラブ運営の全体を見て判断していくのではなく、テクニカル・ディレクターを1人配置し「その人が入れ替わる度に、コロコロと方針が変わり、選手の入れ替えをポンポンと行うようではね」と継続性の欠如についても指摘した。

CLポルト戦、ケイタに出場の可能性


なお水曜日にはライプツィヒは、グループリーグ突破に向けた重要な一戦ポルト戦が控えているところだが、スネの打撲で出場が不安視されているナビー・ケイタについては帯同メンバーに名を連ねており、「まだどうなるかはわからないよ」と指揮官は語ったが、まだ出場への可能性は残されているところだ。

ちなみに今回の遠征では、1100人のライプツィヒファンが応援にかけつけるとのこと。

ライプツィヒの先発予想:グラーチ – クロスターマン, オルバン, ウパメカノ, ハルステンベルク – カンプル, ケイタ – サビッツァ, フォルスベリ – オギュスタン, Ti.ヴェルナー


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